L-1ビザのブランケット申請にはどれくらいの費用と期間がかかりますか?
L-1ビザのブランケット申請を利用することで、個別のL-1申請にかかる時間と費用を削減できます。具体的な費用と期間の目安、申請のメリット・デメリットについて解説します。

Daniel Aydin監修
Plansera AI 創業者 / 法学士・移民法実務家
回答
L-1ビザのブランケット申請にはどれくらいの費用と期間がかかりますか?
L-1ビザのブランケット申請は、一定の要件を満たす大規模な企業が、複数の従業員を米国に転勤させる際に利用できる便利な制度です。個別のL-1ビザ申請に比べて、時間と費用を削減できる可能性があります。この記事では、ブランケット申請の費用と期間の目安、そしてそのメリットとデメリットについて詳しく解説します。
ブランケット申請のメリット
ブランケット申請を利用する主なメリットは以下の通りです。
- 時間と費用の削減: 個別のL-1ビザ申請を従業員ごとに行う必要がなくなり、申請手続きと弁護士費用を削減できます。
- 柔軟性の向上: 承認されたブランケット申請があれば、対象となる従業員を迅速に米国に転勤させることができます。
- 審査の簡素化: 一度ブランケット申請が承認されれば、その後の従業員のL-1ビザ申請は比較的スムーズに進む傾向があります。
ブランケット申請の費用
L-1ビザのブランケット申請にかかる費用は、主に以下の3つに分けられます。
- 弁護士費用: 弁護士に申請代行を依頼する場合、その費用が発生します。弁護士費用は、事務所や案件の複雑さによって異なりますが、一般的に5,000ドルから15,000ドル程度が目安となります。
- 申請料金: USCIS(米国移民局)に支払う申請料金です。I-129フォームの申請料金は、2024年現在で1,015ドルです。加えて、不正防止・検出費用として500ドル、そして、25名以上の従業員を抱える企業は、さらに4,000ドルの追加料金が発生する場合があります。
- 参考: USCIS Fees
- その他費用: 翻訳費用、書類作成費用、郵送費用などが含まれます。これらの費用は、案件によって異なりますが、数百ドル程度を見込んでおくと良いでしょう。
費用の総額:
上記の費用を合計すると、L-1ビザのブランケット申請には、6,515ドルから20,515ドル程度の費用がかかることになります。ただし、これはあくまで目安であり、弁護士費用やその他の費用は案件によって大きく変動する可能性があることに注意してください。
ブランケット申請の期間
L-1ビザのブランケット申請にかかる期間は、大きく分けて以下の2つの段階に分けられます。
- 申請準備期間: 申請に必要な書類を収集し、申請書を作成する期間です。この期間は、企業の規模や準備状況によって異なりますが、一般的に1ヶ月から3ヶ月程度かかることが多いです。
- 審査期間: USCISが申請書類を審査し、承認を決定する期間です。審査期間は、USCISの処理能力や案件の複雑さによって異なりますが、通常3ヶ月から6ヶ月程度かかります。ただし、追加書類の提出を求められた場合や、面接が必要になった場合は、さらに時間がかかることがあります。
全体の期間:
上記の期間を合計すると、L-1ビザのブランケット申請には、4ヶ月から9ヶ月程度の期間がかかることになります。ただし、これはあくまで目安であり、状況によってはさらに時間がかかる可能性があることに注意してください。
ブランケット申請のデメリット
ブランケット申請には多くのメリットがありますが、デメリットも存在します。
- 要件の厳しさ: ブランケット申請を行うためには、一定の規模と実績を持つ企業である必要があります。中小企業や設立間もない企業は、要件を満たすことが難しい場合があります。
- 申請準備の負担: ブランケット申請は、個別のL-1ビザ申請に比べて、申請書類の準備が煩雑になる傾向があります。特に、企業の組織図や財務諸表など、詳細な情報の提出が求められることがあります。
- 審査の厳しさ: ブランケット申請は、USCISによる審査が厳格に行われる傾向があります。申請書類に不備があった場合や、企業の要件を満たしていないと判断された場合は、却下される可能性があります。
よくある誤解
- 「ブランケット申請は必ず承認される」: ブランケット申請は、個別のL-1ビザ申請に比べて審査が簡素化される傾向がありますが、必ず承認されるわけではありません。USCISは、企業の要件や申請書類の内容を厳格に審査し、承認を決定します。
- 「ブランケット申請は費用が安い」: ブランケット申請は、個別のL-1ビザ申請に比べて、1人当たりの費用を削減できる可能性がありますが、申請全体の費用は高額になることがあります。特に、弁護士費用は、案件の複雑さによって大きく変動するため、注意が必要です。
- 「ブランケット申請は期間が短い」: ブランケット申請は、個別のL-1ビザ申請に比べて、審査期間が短くなる傾向がありますが、申請準備期間を含めると、全体の期間は長くなることがあります。特に、企業の規模が小さい場合や、申請書類の準備が遅れた場合は、さらに時間がかかる可能性があります。
まとめ
L-1ビザのブランケット申請は、時間と費用を削減できる便利な制度ですが、要件の厳しさや申請準備の負担など、いくつかのデメリットも存在します。申請を検討する際には、メリットとデメリットを十分に比較検討し、自社の状況に合った方法を選択することが重要です。
次のステップ
- 自社の適格性を確認する: USCISのウェブサイトで、L-1ビザのブランケット申請の要件を確認し、自社が適格であるかどうかを判断します。
- 弁護士に相談する: L-1ビザの申請に精通した弁護士に相談し、申請の準備や手続きについてアドバイスを受けます。
- 申請書類を準備する: 弁護士の指示に従い、必要な書類を収集し、申請書を作成します。企業の組織図や財務諸表など、詳細な情報の提出が求められることがあります。
- 申請書類を提出する: 作成した申請書類をUSCISに提出します。申請料金の支払いも忘れずに行いましょう。
- 審査結果を待つ: USCISからの審査結果を待ちます。審査期間は、USCISの処理能力や案件の複雑さによって異なりますが、通常3ヶ月から6ヶ月程度かかります。追加書類の提出を求められた場合は、迅速に対応しましょう。
この回答の監修者

Daniel Aydin(ダニエル・アイディン)
Plansera AI 創業者 / 法学士・移民法実務家
Daniel Aydin(ダニエル・アイディン)は、AIによる事業計画書作成サービス「Plansera AI」の創業者です。Eastern Mediterranean University 法学部卒(法学士)。米国テキサス州ダラスの移民法律事務所で LegalTech・成長責任者を務め、E-2ビザをはじめとする数多くの移民・起業案件の実務に携わってきました。さらに Gusto(Y Combinator 出身のユニコーン企業)や RemoteTeam.com で国際労務・コンプライアンスの法務コンサルタントを歴任。法律とテクノロジーの両分野の知見を活かし、日本人起業家のアメリカ進出を支援しています。
免責事項
この回答は教育目的のみであり、法的助言を構成するものではありません。具体的な移住やビジネスの決定については、必ず認可された専門家(弁護士、会計士など)にご相談ください。情報は執筆時点のものであり、法律や規制は変更される可能性があります。