日本人が知っておくべきDV抽選(グリーンカードロッタリー)の基礎知識とは?
DV抽選(グリーンカードロッタリー)は、アメリカの永住権を比較的容易に取得できる可能性がある制度です。応募資格や方法、注意点などを解説します。

Daniel Aydin監修
Plansera AI 創業者 / 法学士・移民法実務家
回答
日本人が知っておくべきDV抽選(グリーンカードロッタリー)の基礎知識
DV抽選(Diversity Visa Lottery)は、アメリカ合衆国が実施する、多様性(ダイバーシティ)を維持するための永住権抽選プログラムです。毎年、特定の国籍の出生者が少ない国に対して、抽選で永住権(グリーンカード)を取得する機会を提供しています。日本人も応募資格がある年が多く、アメリカ永住権取得の選択肢の一つとして知っておくと良いでしょう。
このページでは、DV抽選の基本的な情報から、応募資格、応募方法、当選後の手続き、注意点などを詳しく解説します。
DV抽選(グリーンカードロッタリー)とは
DV抽選は、アメリカの移民法の規定に基づいて実施されるプログラムです。目的は、アメリカの移民構成を多様化することであり、過去5年間にアメリカへの移民数が少ない国からの応募者に対して、永住権取得の機会を提供します。
- 正式名称: Diversity Immigrant Visa Program (多様性移民ビザプログラム)
- 通称: DV Lottery (DVロッタリー), Green Card Lottery (グリーンカードロッタリー)
- 実施時期: 毎年秋頃に受付期間が設定されます(例:2024年の抽選は2023年秋に実施)。
- 当選者数: 毎年約5万件のビザが発行されますが、当選しても必ずビザが発給されるとは限りません。
応募資格
DV抽選に応募するためには、以下の2つの条件を満たす必要があります。
- 出生国: DV抽選の対象国であること。対象国は毎年変動します。アメリカへの移民数が少ない国が対象となります。日本は対象国となる年が多いですが、毎年確認が必要です。国務省のウェブサイトで確認できます。
- 学歴または職歴: 以下のいずれかを満たす必要があります。
- 高等学校卒業以上の学歴、またはそれと同等の学歴(日本の場合は、中学校卒業後、5年以上の継続した教育を受けた場合)。
- 過去5年間に、2年以上の訓練または経験を必要とする職業に2年以上従事した経験。
学歴の証明には卒業証明書、職歴の証明には雇用証明書や給与明細などが使用できます。職歴は、アメリカ労働省のO*NET(Occupational Information Network)のデータベースで確認されます。
応募方法
DV抽選への応募は、インターネットを通じてのみ可能です。郵送やその他の方法での応募は受け付けられません。
- 応募期間: 毎年秋頃に、国務省が指定する期間内に応募する必要があります。期間外の応募は無効となります。
- 応募ウェブサイト: 国務省の指定するウェブサイト(https://dvprogram.state.gov/)からのみ応募可能です。偽のウェブサイトに注意してください。
- 応募フォーム: 応募フォームに必要事項をすべて英語で正確に記入します。氏名、生年月日、出生地、学歴、職歴、配偶者と子供の情報などが必要です。
- 顔写真: 規定のサイズと形式(JPEG形式)の顔写真をアップロードする必要があります。6ヶ月以内に撮影されたもので、背景は白または薄い色である必要があります。メガネや帽子を着用した写真は不可です。
- 応募確認番号: 応募が完了すると、応募確認番号が表示されます。この番号は、当選結果を確認するために必要ですので、必ず安全な場所に保管してください。
当選後の手続き
DV抽選に当選した場合でも、自動的にグリーンカードが取得できるわけではありません。当選後には、以下の手続きが必要となります。
- 当選確認: 毎年5月頃に、応募時に受け取った応募確認番号を使って、国務省のウェブサイトで当選結果を確認します。
- DS-260フォームの提出: 当選者は、オンラインでDS-260と呼ばれる移民ビザ申請書を提出する必要があります。このフォームには、個人情報、家族情報、学歴、職歴、犯罪歴などが含まれます。
- 必要書類の準備: DS-260フォームの提出後、パスポート、出生証明書、結婚証明書(該当する場合)、犯罪経歴証明書、健康診断書などの必要書類を準備します。
- 面接: アメリカ大使館または領事館で面接を受けます。面接では、申請者の適格性やアメリカに入国する目的などが審査されます。
- ビザ発給: 面接に合格すると、移民ビザが発給されます。ビザには有効期限があり、期限内にアメリカに入国する必要があります。
- グリーンカード取得: アメリカに入国後、グリーンカード(永住権)が郵送で送られてきます。グリーンカードを受け取ったら、社会保障番号(Social Security Number)を取得し、アメリカでの生活を始めることができます。
注意点
- 詐欺に注意: DV抽選を悪用した詐欺が多発しています。国務省が当選者に直接連絡を取り、手数料を請求することはありません。怪しいメールや電話には注意し、個人情報を教えないようにしましょう。
- 正確な情報: 応募フォームには、正確な情報を記入する必要があります。虚偽の情報を記入した場合、当選が無効となる可能性があります。
- 期限厳守: 各手続きには期限が設けられています。期限内に手続きを行わない場合、当選が無効となる可能性があります。
- 弁護士の利用: DV抽選の手続きは複雑なため、必要に応じて移民法専門の弁護士に相談することをおすすめします。
よくある誤解
- 当選すれば必ずグリーンカードがもらえる? いいえ、当選はあくまでグリーンカード取得の権利を得たに過ぎません。その後の手続きを経て、審査に合格する必要があります。
- 応募すればするほど当選確率が上がる? いいえ、一人につき応募は一度のみです。複数回応募すると失格になります。
- 英語が話せなくても応募できる? はい、応募フォームは英語で記入する必要がありますが、英語能力は選考基準ではありません。ただし、当選後の手続きは英語で行われるため、ある程度の英語力は必要となります。
まとめ
DV抽選は、アメリカ永住権を取得する一つの方法であり、応募資格を満たせば誰でも無料で応募できます。ただし、当選はあくまで権利の取得であり、その後の手続きをきちんと行う必要があります。詐欺に注意し、正確な情報を基に手続きを進めることが重要です。
次のステップ
- 国務省のウェブサイト(https://dvprogram.state.gov/)で最新の情報を確認する。
- 応募資格があるかどうかを確認する。
- 応募期間内に、指定されたウェブサイトから応募する。
- 応募確認番号を安全な場所に保管する。
- 当選した場合、必要な書類を準備し、手続きを進める。もし不安であれば、移民法専門の弁護士に相談する。アメリカでの新たな生活に向けて準備を始めましょう。
この回答の監修者

Daniel Aydin(ダニエル・アイディン)
Plansera AI 創業者 / 法学士・移民法実務家
Daniel Aydin(ダニエル・アイディン)は、AIによる事業計画書作成サービス「Plansera AI」の創業者です。Eastern Mediterranean University 法学部卒(法学士)。米国テキサス州ダラスの移民法律事務所で LegalTech・成長責任者を務め、E-2ビザをはじめとする数多くの移民・起業案件の実務に携わってきました。さらに Gusto(Y Combinator 出身のユニコーン企業)や RemoteTeam.com で国際労務・コンプライアンスの法務コンサルタントを歴任。法律とテクノロジーの両分野の知見を活かし、日本人起業家のアメリカ進出を支援しています。
免責事項
この回答は教育目的のみであり、法的助言を構成するものではありません。具体的な移住やビジネスの決定については、必ず認可された専門家(弁護士、会計士など)にご相談ください。情報は執筆時点のものであり、法律や規制は変更される可能性があります。