E-2ビザ申請時の最低投資額はどうなりますか?
E-2ビザの申請において、最低投資額という明確な基準はありません。重要なのは、事業を成功させるのに十分な投資であり、その規模は事業の種類によって異なります。

Daniel Aydin監修
Plansera AI 創業者 / 法学士・移民法実務家
回答
E-2ビザ申請時の最低投資額について
E-2ビザの申請でよくある質問が、投資額の最低基準です。E-2ビザには、法律で定められた明確な最低投資額は存在しません。しかし、投資額が「実質的(Substantial)」であることが求められます。この「実質的」とは、単に金額の多寡ではなく、事業を成功させ、運営していくために必要かつ十分な投資が行われているかを意味します。
重要なのは、投資額が事業の性質、規模、そして成功の可能性に見合っているかどうかです。例えば、IT関連の事業であれば、物理的な設備投資は比較的少なくても、高度な技術やマーケティングへの投資が重要になるかもしれません。一方、レストランのような事業であれば、店舗の賃貸料、内装、厨房設備など、より多くの初期投資が必要となるでしょう。
投資額の判断基準
投資額が「実質的」であるかどうかは、以下の要素を総合的に考慮して判断されます。
- 事業の種類と規模: 事業の種類によって、必要な投資額は大きく異なります。小規模なサービス業であれば、比較的少ない投資額でも認められる可能性がありますが、大規模な製造業であれば、より多額の投資が必要となるでしょう。
- 総事業費に占める割合: 投資額が、事業全体の費用に占める割合も重要です。例えば、総事業費が10万ドルの事業に8万ドル投資した場合と、総事業費が100万ドルの事業に8万ドル投資した場合では、前者の方が投資の割合が高いと判断されます。
- 事業の成功可能性: 投資額が、事業の成功に不可欠な要素を十分にカバーしているかどうかが考慮されます。例えば、十分な運転資金、適切な人材の確保、効果的なマーケティング戦略などが含まれます。
- 雇用創出: E-2ビザの目的の一つは、米国経済への貢献です。投資によって米国人の雇用が創出されることも、審査において有利に働きます。
投資額の目安
具体的な投資額の目安を示すことは難しいですが、一般的には5万ドル以上が目安になると言われています。ただし、これはあくまで目安であり、事業の内容や規模によっては、これ以下の投資額でも認められる可能性があります。逆に、5万ドル以上の投資であっても、事業計画が不十分であったり、事業の成功可能性が低いと判断された場合は、ビザが却下されることもあります。
弁護士に相談すると、事業計画と投資額が適切かどうか、アドバイスをもらうことができます。
投資の形態
E-2ビザの投資は、現金だけでなく、様々な形態で行うことができます。例えば、以下のようなものが投資として認められます。
- 現金: 事業用の銀行口座に預け入れた現金
- 設備: 事業に必要な機械、器具、備品など
- 在庫: 販売する商品
- 知的財産: 特許、商標、著作権など(ただし、評価額を証明する必要がある)
- 不動産: 事業に使用する不動産(ただし、評価額を証明する必要がある)
重要なのは、これらの投資が実際に事業に使用され、事業の運営に貢献していることです。また、投資の証拠として、領収書、契約書、銀行の取引明細書などを保管しておくことが重要です。
E-2ビザ申請に必要な書類
E-2ビザ申請には、投資額を証明する書類を含め、様々な書類が必要です。主な書類は以下の通りです。
- DS-160: オンラインビザ申請書
- パスポート: 有効期限が6ヶ月以上残っているもの
- 写真: 規定のサイズのもの
- I-129: 請願書(米国にいる場合)
- 事業計画書: 詳細な事業計画を記述したもの
- 投資を証明する書類: 銀行取引明細書、領収書、契約書など
- 会社設立書類: 定款、登記簿謄本など(米国で会社を設立した場合)
- 資金源を証明する書類: 預金残高証明書、不動産評価証明書など
これらの書類に加えて、面接では、事業の内容、投資額、雇用創出、米国経済への貢献などについて質問されることがあります。しっかりと準備しておきましょう。
よくある誤解
- 誤解1: E-2ビザには最低投資額が2000万円必要。
- これは誤りです。E-2ビザには法律で定められた最低投資額はありません。重要なのは、投資額が事業を成功させるのに十分であることです。
- 誤解2: 投資額が多ければ多いほど、ビザが取得しやすい。
- これも誤りです。投資額の多寡だけでなく、事業計画の実現可能性や、米国経済への貢献度なども考慮されます。過剰な投資は、かえって不審に思われる可能性もあります。
- 誤解3: 不動産への投資はE-2ビザの対象にならない。
- これは必ずしも正しくありません。事業に使用する不動産であれば、投資として認められる可能性があります。ただし、個人的な住居として使用する不動産は、投資とはみなされません。
まとめ
E-2ビザ申請における投資額は、事業の性質や規模によって異なり、明確な最低基準はありません。重要なのは、事業を成功させるために必要かつ十分な投資を行うことです。十分な準備と計画を立てて、E-2ビザの申請に臨みましょう。
次のステップ
- 事業計画書の作成: 詳細な事業計画書を作成し、投資額が事業の成功に不可欠であることを明確に示しましょう。
- 弁護士への相談: E-2ビザ専門の弁護士に相談し、申請に必要な書類や手続きについてアドバイスを受けましょう。
- 資金の準備: 投資に必要な資金を準備し、資金源を証明する書類を揃えましょう。
- 会社設立: 米国で会社を設立し、事業を開始する準備を整えましょう。
- ビザ申請: 必要な書類を揃え、米国大使館または領事館にビザ申請を行いましょう。
参考資料:
- USCIS E-2 Treaty Investors: https://www.uscis.gov/working-in-the-united-states/temporary-workers/e-2-treaty-investors
- IRS (Internal Revenue Service): https://www.irs.gov/
- Texas Secretary of State: https://www.sos.state.tx.us/
この回答の監修者

Daniel Aydin(ダニエル・アイディン)
Plansera AI 創業者 / 法学士・移民法実務家
Daniel Aydin(ダニエル・アイディン)は、AIによる事業計画書作成サービス「Plansera AI」の創業者です。Eastern Mediterranean University 法学部卒(法学士)。米国テキサス州ダラスの移民法律事務所で LegalTech・成長責任者を務め、E-2ビザをはじめとする数多くの移民・起業案件の実務に携わってきました。さらに Gusto(Y Combinator 出身のユニコーン企業)や RemoteTeam.com で国際労務・コンプライアンスの法務コンサルタントを歴任。法律とテクノロジーの両分野の知見を活かし、日本人起業家のアメリカ進出を支援しています。
免責事項
この回答は教育目的のみであり、法的助言を構成するものではありません。具体的な移住やビジネスの決定については、必ず認可された専門家(弁護士、会計士など)にご相談ください。情報は執筆時点のものであり、法律や規制は変更される可能性があります。