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DV Program(多様性ビザプログラム)の仕組み・応募資格・当選確率・面接対策を完全解説。グリーンカード抽選の全てがわかります。

Daniel Aydin

Daniel Aydin監修

Plansera AI 創業者 / 法学士・移民法実務家

更新 2026年3月14日25 min read

回答

dv program

DV Program(Diversity Visa Program / 多様性移民ビザプログラム)は、アメリカ国務省が毎年実施するグリーンカード(永住権)の抽選制度です。年間55,000件の移民ビザが無作為抽選で配分され、日本国籍保持者も応募資格があります。応募は無料で、オンラインから手続きできるため、アメリカ永住を目指す方にとって最もハードルの低い永住権取得手段のひとつです。

DVプログラムの正式名称はDiversity Immigrant Visa Programで、一般に「グリーンカード・ロッタリー」「ビザ・ロッタリー」とも呼ばれます。移民国籍法(Immigration and Nationality Act / INA)第203条(c)に基づき、1995年のDV-1以来、毎年実施されてきました。米国国務省(U.S. Department of State)が管轄し、公式サイト travel.state.gov で応募要項・結果確認・手続きガイドが公開されています。過去5年間にアメリカへの移民が少ない国の出身者に門戸を開くことが制度の目的です。

DVプログラムとは何か?仕組みを基礎から解説

DVプログラムは、世界6地域(アフリカ、アジア、ヨーロッパ、北米、オセアニア、南米・カリブ諸国)に割り当てられた55,000件の永住権ビザを、コンピュータによるランダム抽選で配分する制度です。過去5年間にアメリカへの移民数が50,000人を超えた国は対象外となりますが、日本はこの基準を大幅に下回っているため毎年対象国に含まれます。

ポイントを整理すると、DVプログラムには次のような特徴があります。

  • 年間発行枠: 55,000件(INA §203(c)に基づく法定数)
  • 応募費用: 無料(応募段階では一切費用がかかりません)
  • 応募方法: 米国国務省の公式サイト(dvprogram.state.gov)からオンライン提出
  • 応募期間: 毎年10月上旬~11月上旬の約30日間(DV-2027は2025年10月2日~11月5日)
  • 当選発表: 翌年5月上旬(オンラインで確認)
  • ビザ発行対象年度: 当選発表の翌年10月1日から始まる会計年度

応募はひとり1回限りです。重複応募が発覚した場合、すべてのエントリーが無効になります。これは国務省のシステムが重複を自動検出するため、かなり高い確率で見つかります。正直に1回だけ応募するのが鉄則です。

日本人の応募資格と条件

日本国籍保持者はDVプログラムに応募できます。応募資格は「出生国」で判定され、日本で生まれた方は日本枠での応募となります。ただし、日本在住でなくても、日本国籍があれば世界中どこからでも応募可能です。

学歴・職歴の要件

DVプログラムには2つの資格要件があり、いずれか一方を満たす必要があります(根拠: INA §203(c)(2)、22 CFR §42.33)。

要件1: 高校卒業以上の学歴 日本の高等学校卒業、高等学校卒業程度認定試験(旧大検)合格、またはそれと同等以上の学歴が必要です。大学中退でも高校を卒業していれば問題ありません。

要件2: 2年以上の実務経験 過去5年以内に、米国労働省のO*NETデータベースでSVP(Specific Vocational Preparation)レベル7以上に分類される職業で2年以上の実務経験があること。具体的には、料理人、電気工事士、看護師、システムエンジニアなど専門的な技能が求められる職種が該当します。

実務的な話をすると、日本人の応募者のほとんどは高校卒業要件でクリアしています。日本の高校卒業率は約99%ですから、学歴面でひっかかるケースはかなり少ないです。

応募できない人

以下に該当する方はDVプログラムに応募できません。

  • 過去5年間に移民数50,000人超の国で生まれた方(中国・インド・メキシコ・フィリピン・韓国など)
  • 高校未卒業かつ要件2の職歴条件を満たさない方
  • アメリカに不法滞在中の方(ただし、当選後のビザ取得手続きに影響する場合あり)

ひとつ補足しておくと、出生国と国籍が異なる場合は特例があります。たとえば、中国で生まれた方でも配偶者が日本国籍であれば、日本枠(チャージアビリティ)で応募できるケースがあります。

DVプログラムの応募手続き — ステップ別ガイド

DVプログラムの応募手続きは、以下の5つのステップで完了します。全体の所要時間は約30分です。

ステップ1: 応募期間の確認

DVプログラムの応募期間は毎年10月上旬から11月上旬までの約30~35日間です。DV-2028(2026年度の抽選、ビザ発行は2027年10月~)の応募期間は2026年10月初旬に国務省から公式発表されます。応募期間は厳格に守られ、1分でも遅れると受け付けてもらえません。

ステップ2: 写真の準備

応募には規定に合った写真が必要です。要件は以下のとおりです。

項目要件
サイズ600×600ピクセル以上
ファイル形式JPEG
ファイルサイズ240KB以下
撮影時期過去6ヶ月以内
背景白または明るい色の無地
眼鏡着用不可(2016年11月以降の規則変更)

写真の不備はDV応募で最も多い不受理の原因です。国務省が提供するPhoto Validation Toolで事前チェックすることを強くおすすめします。スマートフォンで自撮りする場合も、白い壁を背景にして自然光で撮影すれば十分クリアできます。

ステップ3: E-DVフォームの入力

国務省公式サイト(dvprogram.state.gov)にアクセスし、Electronic Diversity Visa Entry Form(E-DVフォーム)に必要事項を入力します。主な入力項目は以下のとおりです。

  • 氏名(パスポート記載のローマ字表記)
  • 生年月日
  • 出生国・出生都市
  • 学歴または職歴
  • パスポート番号・有効期限
  • 連絡先(メールアドレス)
  • 配偶者・子供の情報(未婚の21歳未満の子供を含む)
  • デジタル写真のアップロード

入力は英語で行います。配偶者がいる場合は、配偶者の情報と写真も必須です。離婚している場合は記載不要ですが、法的に婚姻関係にある場合は別居中でも記載が必要です。

ステップ4: 確認番号の保管

提出完了後に表示される「Confirmation Number」は絶対に紛失しないでください。当選結果の確認に必要で、再発行はできません。スクリーンショットを撮る、メモに書き写す、メールに記録するなど、複数の方法でバックアップしておくことが重要です。

ステップ5: 当選結果の確認

当選結果は翌年5月上旬から、国務省のEntrant Status Check(dvprogram.state.gov)で確認できます。確認には提出時の確認番号、生年月日、氏名が必要です。米国国務省がメールや電話で当選通知を送ることは一切ありません(国務省公式FAQ: travel.state.gov/DV FAQ)。「当選しました」というメールが届いた場合は100%詐欺ですので、絶対に返信しないでください。

当選確率と統計データ

DVプログラムの当選確率は年度や地域によって変動しますが、全体の平均的な当選率は応募者数に対して約0.3%~1.0%です。ただし、この数字だけ見て「低い」と感じる必要はありません。毎年応募を続ければ、10年間で当選する累積確率はかなり上がります。

DV-2025の応募・当選データ

地域応募数当選数当選率
アフリカ6,732,80253,0760.79%
アジア3,441,67720,8230.60%
ヨーロッパ2,814,65532,1541.14%
南米656,0012,6120.40%
オセアニア73,5011,8252.48%
合計13,718,636約110,4900.81%

当選者数が55,000件を大きく超えているのは意図的なもので、辞退者や書類不備で脱落する応募者を見越して多めに選出しています。実際にビザを取得できるのは55,000件に収まるよう調整されます。

日本からの応募データ

日本からのDVプログラム応募者数は毎年数千~数万人規模で推移しています。アジア地域の枠配分の中で日本は比較的有利なポジションにあり、中国本土・インド・フィリピン・韓国は対象外のため、競合が少ない状態です。日本からの当選者は毎年おおよそ200~400名前後で推移しています。

宝くじと比べれば、DVプログラムの当選確率ははるかに高いです。しかも応募は無料で、毎年チャレンジできます。「ダメ元で出し続ける」が最も合理的な戦略です。

当選後の手続き — 面接からグリーンカード取得まで

DVプログラムに当選した場合、ビザ取得までの道のりは以下の流れになります。当選=即グリーンカードではなく、ここからが本番です。

当選後のタイムライン

  1. 当選確認(5月上旬): Entrant Status Checkで当選とケース番号を確認
  2. DS-260の提出(当選確認後すぐ): 移民ビザ申請書(DS-260)をオンラインで提出
  3. 民事書類の準備(2~4ヶ月): 戸籍謄本、警察証明書、健康診断書などを収集
  4. 面接(ケース番号に基づきスケジュール): 在日米国大使館(東京・赤坂)で面接
  5. ビザ発行(面接後1~2週間): パスポートにビザスタンプ貼付
  6. 渡米とグリーンカード受取(ビザ有効期間内): 入国後約2~3ヶ月でグリーンカードが郵送

ケース番号の重要性

当選時に割り振られるケース番号(Case Number)は、面接スケジュールに直結します。番号が若いほど早く面接が組まれ、番号が大きいと会計年度末(翌年9月30日)までに面接が回ってこない可能性もあります。アジア地域では通常、ケース番号10,000番台前半までが面接に進める目安とされていますが、年度によって大きく変動します。

面接で聞かれること

在日米国大使館での面接は通常15~30分程度です。面接は英語で行われますが、必要に応じて通訳の利用も可能です。主に聞かれる質問は以下のとおりです。

  • 渡米の目的と居住予定地
  • 職歴と学歴の確認
  • 家族構成
  • 犯罪歴の有無
  • 経済的自立の見込み(アメリカで生活を維持できるか)

面接官は応募時の情報とDS-260の内容に矛盾がないかを確認します。正直に、落ち着いて答えることが最も大切です。面接対策として特別なことは必要ありませんが、提出書類の内容を自分でしっかり把握しておくことは重要です。

必要書類一覧

DVプログラムの面接に必要な書類は多岐にわたります。書類の準備には最低2~3ヶ月かかるため、当選確認後すぐに取りかかることをおすすめします。

全応募者共通の必要書類

書類取得先所要期間備考
パスポート旅券事務所1~2週間有効期限6ヶ月以上
戸籍謄本(英訳付き)市区町村役場1~2週間出生証明として使用
警察証明書都道府県警察本部2~3週間渡航目的を「移民」で申請
健康診断書指定医療機関1~2週間米国大使館指定の病院のみ有効
卒業証明書(英文)出身校1~2週間高校以上の最終学歴
写真(5cm×5cm)写真店即日米国ビザ規格
DS-260確認ページオンライン即時印刷して持参
財政証明(Affidavit of Support)本人またはスポンサー1~2週間I-134フォームまたは銀行残高証明

追加書類(該当者のみ)

  • 配偶者同伴: 婚姻証明書(戸籍謄本で代用可)、配偶者のパスポート・写真
  • 子供同伴: 出生証明書(戸籍謄本)、パスポート・写真
  • 軍歴あり: 軍の除隊証明書
  • 犯罪歴あり: 裁判記録・不起訴証明書

健康診断は東京の聖母病院や大阪の大手前クリニックなど、米国大使館が指定する医療機関で受診する必要があります(指定医療機関リストは ustraveldocs.com/jp で確認可能)。予約が取りにくい時期もあるため、当選確認後なるべく早く予約を入れてください。

DVプログラムの費用

DVプログラムの応募自体は無料ですが、当選後のビザ取得には以下の費用がかかります。

費目金額備考
移民ビザ申請料$330面接前に支払い
USCIS移民手数料$220グリーンカード発行費用
健康診断約30,000~50,000円予防接種費用含む
警察証明書無料都道府県警で取得
戸籍謄本450円/通英訳費用は別途
翻訳費用5,000~15,000円翻訳会社に依頼する場合
合計目安約10万~15万円弁護士に依頼しない場合

弁護士に手続きを依頼する場合は、別途$1,500~$5,000程度の費用がかかります。DVプログラムの手続きは比較的シンプルなので、英語に自信があれば自力で進めることも十分可能です。

DVプログラムでよくある間違いと注意点

DVプログラムへの応募で失格になるケースの多くは、防げるミスです。以下の点に特に注意してください。

重複応募は即失格です。 同一年度に2回以上応募すると、すべてのエントリーが無効になります。配偶者がいる場合、夫婦それぞれが1回ずつ応募することは認められています。むしろ、夫婦でそれぞれ応募すれば当選確率が2倍になるため、積極的に活用すべきです。どちらかが当選すれば、配偶者と子供も一緒にビザを取得できます。

代行業者の詐欺に注意してください。 DVプログラムの応募は無料で、誰でも自分でできます。高額な手数料を請求する代行業者のなかには悪質なものもあります。国務省は公式に「代行業者を利用しても当選確率は変わらない」と明言しています。

写真の規格違反で不受理になるケースが多発しています。 眼鏡着用、背景の色ムラ、古い写真の使用は不受理の主な原因です。必ず国務省のPhoto Validation Toolで確認してから提出してください。

よくある質問(FAQ)

DVプログラムの応募に英語力は必要ですか?

DVプログラムの応募フォーム(E-DV)は英語ですが、入力項目は氏名・生年月日・学歴など基本情報のみです。高度な英語力は不要で、簡単な英単語が読めれば問題ありません。面接は英語で行われますが、通訳を同伴することも認められています。

DVプログラムに何回でも応募できますか?

DVプログラムには毎年1回ずつ、何年でも応募し続けることができます。同一年度内の重複応募は禁止ですが、年度が変われば何度でも挑戦できます。当選するまで毎年応募し続けるのが最善の戦略です。

当選したら必ずアメリカに移住しなければなりませんか?

DVプログラムに当選しても移住は義務ではありません。当選後にビザ申請を辞退することもできます。ただし、グリーンカードを取得した場合、米国に居住の実体がないと永住権を失う可能性があります。一般的に年間6ヶ月以上をアメリカ国外で過ごすと、永住の意思を放棄したとみなされるリスクがあります。

DVプログラムの当選後、渡米までどのくらいかかりますか?

DVプログラム当選から実際に渡米するまでの期間は、通常6ヶ月~12ヶ月です。当選発表が5月、書類準備に2~3ヶ月、面接が秋~冬頃、ビザ発行後6ヶ月以内に渡米というスケジュールが一般的です。すべての手続きは当選年度の翌年9月30日までに完了させる必要があります。

日本に住みながらグリーンカードを維持できますか?

グリーンカード保持者は米国に永住する意思を持つことが前提です。日本に住みながらグリーンカードを維持することは原則として困難です。1年以上アメリカを離れると再入国許可証(Re-entry Permit)が必要になり、長期間にわたり米国外に居住し続けると永住権を剥奪される可能性があります。

DVプログラムとEB-5投資ビザの違いは何ですか?

DVプログラムは無料の抽選制度で、当選は運次第です。EB-5投資ビザは最低$800,000(TEA地域)または$1,050,000の投資と10名以上の雇用創出が必要な投資家向けプログラムです。DVプログラムは費用がほぼかからない代わりに当選の保証がなく、EB-5は高額な投資が必要ですが要件を満たせば確実にグリーンカードを取得できるという違いがあります。

家族も一緒にグリーンカードを取得できますか?

DVプログラムの当選者は、配偶者および21歳未満の未婚の子供を派生受益者(derivative beneficiary)として同時にグリーンカードを申請できます。家族のビザは当選者本人のケース番号で処理されるため、家族分の追加抽選は不要です。応募時に家族情報を正確に記載しておくことが重要です。

DV-2028にはいつ応募できますか?

DV-2028の応募期間は2026年10月初旬から11月初旬の見込みです。正確な日程は国務省が2026年9月頃に公式発表します。応募期間は約30~35日間で、締め切り後の応募は一切受け付けられません。応募サイトはdvprogram.state.govです。

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この回答の監修者

Daniel Aydin

Daniel Aydinダニエル・アイディン

Plansera AI 創業者 / 法学士・移民法実務家

Daniel Aydin(ダニエル・アイディン)は、AIによる事業計画書作成サービス「Plansera AI」の創業者です。Eastern Mediterranean University 法学部卒(法学士)。米国テキサス州ダラスの移民法律事務所で LegalTech・成長責任者を務め、E-2ビザをはじめとする数多くの移民・起業案件の実務に携わってきました。さらに Gusto(Y Combinator 出身のユニコーン企業)や RemoteTeam.com で国際労務・コンプライアンスの法務コンサルタントを歴任。法律とテクノロジーの両分野の知見を活かし、日本人起業家のアメリカ進出を支援しています。

免責事項

この回答は教育目的のみであり、法的助言を構成するものではありません。具体的な移住やビジネスの決定については、必ず認可された専門家(弁護士、会計士など)にご相談ください。情報は執筆時点のものであり、法律や規制は変更される可能性があります。

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