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アメリカ b1 ビザ

アメリカB-1ビザ(商用ビザ)の条件・活動範囲・申請方法を完全解説。ビジネス出張に必要な情報がわかります。

Daniel Aydin

Daniel Aydin監修

Plansera AI 創業者 / 法学士・移民法実務家

更新 2026年3月15日27 min read

回答

アメリカ b1 ビザ

「アメリカに出張するんだけど、B-1ビザって必要なの?」という疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。アメリカB-1ビザ(Temporary Business Visitor Visa)は、商談・会議出席・契約交渉などの短期ビジネス渡米で使う非移民ビザです。ただし、米国内で雇われて働いたり給料をもらったりすることはできません。法的根拠は移民国籍法INA第101条(a)(15)(B)で、2026年現在の申請料金は185ドル(約28,000円)です。日本のパスポートがあればESTA(90日以内)でも商用渡米できるので、「自分にはどちらが合っているのか」を見極めることが大切です。

B-1ビザとは?そもそもどんなビザ?

B-1ビザは、アメリカに「ビジネスの用事で一時的に来る人」のための非移民ビザです。米国国務省が発給し、法的には移民国籍法(Immigration and Nationality Act / INA)第101条(a)(15)(B)で定められています。同じ条項にB-2ビザ(観光・治療目的)も含まれており、まとめて「Bビザ」と呼ばれます。

ポイントは「働くためのビザではない」という点です。B-1ビザで入国した人は、商談や会議には参加できますが、米国企業に雇われて給料をもらうことはできません。報酬を受け取る場合は、あくまで日本(米国外)の雇用主から支払われる必要があります。

B-1ビザの有効期間は日本人の場合通常10年間で、何度でも入国できるマルチプルエントリーです。ただし、1回の入国あたりの滞在は最長6ヶ月。どんな活動が認められるかは、国務省の外交マニュアル(9 FAM 402.2)に具体的なリストがあります。

B-1ビザで何ができて、何ができない?

「B-1ビザでどこまでの仕事が許されるの?」という質問はよくあります。許可される活動と禁止される活動の線引きは入国審査にも直結するので、事前にしっかり把握しておきましょう。

許可される活動(Permitted Activities)

活動内容具体例
商談・打ち合わせ米国企業との取引交渉、契約締結の協議
会議・学会出席業界カンファレンス、セミナー、学術会議への参加
市場調査米国市場のリサーチ、潜在顧客との面談
トレーニング参加米国企業が提供する研修プログラムへの出席(無給)
設備の据付・修理自社製品の設置・保守・修理(契約に基づく場合)
不動産・投資視察物件視察、投資案件の調査
訴訟関連米国での裁判出席、証言、和解交渉
独立研究米国機関からの報酬を受けない学術研究

禁止される活動(Prohibited Activities)

活動内容理由
米国企業での就労雇用関係に基づく労働は就労ビザが必要
米国源泉の報酬受領B-1は非雇用ビザ、給与は国外源泉に限る
長期の技術サービス提供一時的でない役務提供はH-1BやL-1が必要
芸能活動・スポーツP-1やO-1ビザが適切
報道・取材活動Iビザ(報道関係者ビザ)が必要
学位取得目的の留学F-1ビザ(学生ビザ)が必要

B-1ビザ・B-2ビザ・ESTA、どれを選べばいい?

日本人がアメリカに短期渡航する場合、選択肢は主に3つ。「どれが自分に合っているのか分からない」という声が多いので、費用・滞在期間・手続きの手間を比較してみましょう。

項目B-1ビザ(商用)B-2ビザ(観光)ESTA(ビザ免除)
目的ビジネス活動観光・治療・親族訪問商用・観光の両方
最長滞在6ヶ月(延長可)6ヶ月(延長可)90日(延長不可)
有効期間最長10年最長10年2年間
申請費用$185(約28,000円)$185(約28,000円)$21(約3,200円)
面接必要必要不要
申請場所米国大使館・領事館米国大使館・領事館オンライン
延長申請可能(I-539)可能(I-539)不可
就労許可なしなしなし

迷ったらこう考えてみてください。「90日以内で済む出張」ならESTAで十分です。「90日を超える」「年に何度も渡米する」「過去にビザを却下されたことがある」なら、B-1ビザの取得を検討しましょう。

B-1ビザはどうやって申請する?手順と必要書類

B-1ビザの申請は6つのステップで完了します。日本国内で申請する場合、全体の所要期間は通常2〜4週間。思ったより時間がかからないと感じる方も多いですが、繁忙期は面接予約が混み合うので余裕を持って準備しましょう。

ステップ1:DS-160オンライン申請書の提出

DS-160(非移民ビザ申請書)をオンラインで記入・提出します。渡航目的を「Business/Conference」として入力し、米国での活動内容を詳細に記載します。提出後に発行される確認ページのバーコードは面接時に必要です。

ステップ2:ビザ申請料金の支払い

B-1ビザの申請料金は185ドル(2026年現在)です。支払いはクレジットカード、コンビニ支払い、ペイジー(ATM)のいずれかで可能です。支払い後の領収書番号は面接予約に必要となります。

ステップ3:面接予約

在日米国大使館(東京)または領事館(大阪、那覇、札幌、福岡)で面接を予約します。繁忙期(4〜6月、9〜10月)は予約が取りにくいため、早めの予約が推奨されます。

ステップ4:必要書類の準備

B-1ビザ申請に必要な書類は以下のとおりです。

必須書類:

  • 有効なパスポート(米国滞在予定期間+6ヶ月以上の残存期間)
  • DS-160確認ページ
  • ビザ申請料金の領収書
  • 証明写真(5cm×5cm、背景白、6ヶ月以内撮影)

推奨書類(面接で提示を求められることがあります):

  • 渡米目的を説明する招待状または会議案内
  • 米国内の訪問先企業からのレター
  • 在職証明書または会社登記簿謄本
  • 過去3ヶ月分の銀行残高証明書
  • 往復航空券の予約確認書
  • 日本に帰国する意思を示す書類(不動産証明、家族関係書類など)

ステップ5:大使館・領事館での面接

B-1ビザの面接では、領事官が渡航目的・滞在期間・日本との結びつきについて質問します。面接は通常英語または日本語で行われ、所要時間は3〜5分程度です。

B-1ビザ審査で最も重視されるのは「帰国意思」の証明です。日本に家族がいること、安定した職場があること、不動産を所有していることなど、日本に戻る理由を具体的に示せると承認の可能性が高まります。

ステップ6:ビザ発給

B-1ビザが承認された場合、パスポートにB-1ビザスタンプが貼付されて返却されます。面接からパスポート返却までの期間は通常1〜2週間です。

B-1ビザが却下された場合、INA第214条(b)に基づく却下通知が発行されます。B-1ビザの再申請に回数制限はなく、却下理由を解消できる新たな証拠があれば再度申請できます。

B-1 in Lieu of H-1B(H-1Bの代わりにB-1を利用するケース)

B-1 in Lieu of H-1Bは、通常H-1Bビザが必要な専門職の活動を、一定の条件のもとでB-1ビザで行うことを認める特別な制度です。米国国務省の外交マニュアル(9 FAM 402.2-5(F))に規定されています。

B-1 in Lieu of H-1Bの適用条件

B-1 in Lieu of H-1Bが認められるためには、以下の3つの条件をすべて満たす必要があります。

  1. 報酬の源泉が米国外であること — 給与・手当は米国外の雇用主から支払われること
  2. 米国外の雇用主との雇用関係が継続していること — 米国企業に転籍しないこと
  3. 活動がH-1Bの専門職に該当すること — 学士号以上を必要とする専門的業務であること

B-1 in Lieu of H-1Bの典型的なケース

日本企業の社員が米国の関連会社や取引先で一時的に業務支援を行う場合が典型例です。たとえば、日本のIT企業のエンジニアが米国オフィスで3ヶ月間のプロジェクト支援を行い、給与は日本の本社から支払われるケースがこれに該当します。

B-1 in Lieu of H-1Bで渡米する場合、DS-160のビザカテゴリーでは「B-1」を選択します。面接時には「B-1 in Lieu of H-1Bでの入国を希望する」と領事官に明確に伝えることが必要です。

B-1 in Lieu of H-1Bで入国が認められると、I-94(出入国記録)の備考欄に「B-1 in lieu of H-1B」と記載されます。この記載がB-1 in Lieu of H-1Bとしての入国を証明する重要な書類となります。

B-1ビザでどのくらいアメリカに滞在できる?延長は?

B-1ビザで入国すると、入国審査官がI-94(出入国記録)に滞在期限を記録します。一般的に1〜6ヶ月の許可が出ますが、「もう少し長くいたい」場合は延長申請も可能です。

滞在期間の延長申請

B-1ビザの滞在期間を延長する場合は、滞在期限の45日前までにフォームI-539(Application to Extend/Change Nonimmigrant Status)をUSCIS(米国市民権・移民局)に提出します。

I-539申請の基本情報は以下のとおりです。

項目内容
申請フォームI-539
申請料金$470(2026年現在)
延長期間最長6ヶ月
提出先USCIS
審査期間通常2〜5ヶ月
最大滞在合計1年が目安

B-1ビザの滞在延長でI-539を提出した場合、審査中は元の滞在期限を超えても合法的に米国に滞在できます。ただし、I-539の延長申請が却下された場合は速やかに出国しなければなりません。

B-1ビザの合計滞在期間には法律上の明確な上限がありません。しかし、USCISは合計1年を超えるB-1滞在を厳しく審査する傾向があり、長期滞在は「移民の意思がある」と見なされるリスクがあります。

B-1ビザの費用はいくらかかる?

「結局、全部でいくらかかるの?」と気になる方のために、B-1ビザ関連の費用を一覧にまとめました。

費用項目金額(2026年現在)
ビザ申請料金(MRV fee)$185(約28,000円)
ESTA(比較参考)$21(約3,200円)
証明写真約800〜1,500円
滞在延長申請(I-539)$470(約71,000円)
弁護士費用(任意)$1,000〜$3,000

B-1ビザの申請料金185ドルは、審査結果にかかわらず返金されません。ビザが却下されても185ドルは戻ってこないため、書類準備を万全にしてから申請することが重要です。

B-1/B-2の複合ビザ(商用と観光の両方で使えるビザ)として申請する場合も、申請料金は同額の185ドルです。日本人の場合、実務上はB-1/B-2の複合ビザで発給されるケースが大半です。

B-1ビザが却下されるのはどんな場合?

せっかく準備したのに却下されるのは避けたいですよね。B-1ビザ申請で最も多い却下根拠はINA第214条(b)です。これは「申請者は自分が移民の意思を持っていないことを証明しなければならない」という条項で、領事官が「この人は本当に日本に帰るのか分からない」と判断した場合に適用されます。

よくある却下理由と対策

却下理由具体的な問題対策
帰国意思の不足日本との結びつきが弱い在職証明書、不動産証明、家族関係書類を提出
渡航目的が不明確具体的な商用活動を説明できない招待状、会議資料、アジェンダを準備
経済的基盤の不足渡航費用を賄う資力がない銀行残高証明書、給与明細を提出
過去のビザ違反歴以前の米国滞在でオーバーステイ違反の経緯と改善を誠実に説明
申請内容の矛盾DS-160と面接の回答が異なる事前に申請内容を確認・整理
就労目的の疑いB-1の範囲を超える活動が疑われる無報酬であることを雇用主レターで証明

B-1ビザが却下された場合でも、再申請に回数制限はありません。ただし、却下理由を解消する新たな証拠や状況の変化がなければ、再度却下される可能性が高くなります。

こんなときB-1ビザが必要 — 日本人ビジネス旅行者の具体例

「自分のケースではB-1ビザが必要なのかな?」と悩む方のために、典型的なシナリオを紹介します。日本のパスポートならESTAで90日以内の商用渡米ができるので、B-1ビザが必要になるのは以下のような場面です。

シナリオ1:長期出張(90日超)

日本の製造業企業のプロジェクトマネージャーが、米国の工場建設プロジェクトの監督のため4ヶ月間渡米する場合。ESTAの90日上限を超えるため、B-1ビザが必要です。

シナリオ2:頻繁な短期渡米

日本の商社の営業担当者が年間6〜8回米国を訪問する場合にB-1ビザが役立ちます。ESTAでも入国は法的に可能ですが、ESTAで頻繁な入国を繰り返すとCBP(税関・国境取締局)の審査官から入国を拒否されるリスクが高まります。B-1ビザを保持していれば、正当なビジネス目的の頻回渡米をスムーズに行えます。

シナリオ3:ESTA不適格者

過去にイラン・イラク・シリア・スーダン・ソマリア・リビア・イエメンに渡航歴がある日本人、または過去にESTAを拒否された方はビザ免除プログラムを利用できません。このような場合はB-1ビザの取得が必要です。

シナリオ4:B-1 in Lieu of H-1Bの利用

日本のコンサルティング企業のアナリストが、米国のクライアント企業で2ヶ月間のプロジェクト支援を行う場合。日本企業が報酬を支払い続けるため、H-1Bではなく「B-1 in Lieu of H-1B」で渡米できます。

シナリオ5:投資・視察目的

日本の企業経営者が米国での事業展開を検討し、物件視察や現地パートナーとの面談のために渡米する場合。投資実行前の調査・視察はB-1ビザ(またはESTA)の範囲内です。

B-1ビザ申請で失敗しないためのポイント

スムーズにB-1ビザを取得するために、押さえておきたい注意点をまとめます。

渡航目的の明確化が最重要です。 面接では「何をしに行くのか」「なぜその活動にB-1ビザが必要なのか」を具体的に説明する必要があります。「ビジネス」という漠然とした回答ではなく、「○○社との合弁事業に関する契約交渉のため」のように具体的に準備しましょう。

B-1ビザとB-1/B-2ビザの違いも理解しておくべきです。 実務上、多くの日本人はB-1/B-2の複合ビザとして発給を受けます。B-1/B-2ビザは商用と観光の両方の目的で使用できるため、出張の前後に観光を計画している場合に便利です。

入国時のI-94は必ず確認しましょう。 入国審査官がI-94に記載する許可滞在期限は、ビザの有効期限とは異なります。ビザが有効であっても、I-94の期限を超えた滞在はオーバーステイとなり、将来のビザ申請や入国に重大な悪影響を及ぼします。

よくある質問(FAQ)

B-1ビザとESTAはどちらを取得すべきですか?

90日以内のビジネス渡米であれば、日本国籍者はESTA($21)で十分です。B-1ビザ($185)が必要になるのは、90日を超える滞在、年間の渡米頻度が高い場合、またはESTA不適格者に限られます。渡米が年1〜2回で短期間であればESTAが合理的です。

B-1ビザで米国企業から報酬を受け取ることはできますか?

B-1ビザで米国企業から給与や報酬を受け取ることはできません。B-1ビザの保持者が受け取れるのは、米国外の雇用主からの報酬のみです。米国企業が経費(交通費・宿泊費)を負担することは認められますが、役務への対価としての報酬は禁止されています。

B-1ビザの面接ではどんな質問をされますか?

B-1ビザの面接で頻出する質問は、渡航目的(「何をしに行くのか」)、滞在期間(「何日間滞在するか」)、訪問先(「どの企業を訪問するか」)、帰国予定(「いつ日本に帰るか」)、日本での職業と収入(「現在の職業は何か」)です。回答は簡潔かつ具体的に準備し、招待状や会議資料など裏付け書類を持参することが有効です。

B-1ビザからH-1Bやグリーンカードに切り替えできますか?

B-1ビザから米国内でH-1Bへのステータス変更は、法律上は可能ですが実務的には推奨されません。B-1ビザの目的は一時的な商用訪問であるため、移民の意思(immigrant intent)があると判断されるとビザの整合性が問われます。H-1Bへの変更を検討する場合は、いったん日本に帰国し、米国大使館でH-1Bビザを新規申請するのが一般的です。

B-1ビザの有効期間中に何度でも入国できますか?

B-1ビザがマルチプルエントリー(Multiple Entry)で発給されている場合、ビザの有効期間中は何度でも入国可能です。日本国籍者には通常10年間のマルチプルエントリーが付与されます。ただし、1回の滞在ごとにCBP(税関・国境取締局)の審査があり、入国は自動的に保証されるものではありません。

B-1ビザの申請から取得までどのくらいかかりますか?

B-1ビザの申請から取得までの期間は、日本国内での申請の場合、通常2〜4週間です。内訳は、DS-160の記入と料金支払いに1〜2日、面接予約の待ち時間に1〜3週間、面接後のパスポート返却に5〜10営業日となります。繁忙期(4〜6月)は面接予約の待ち時間が長くなる傾向があります。

B-1ビザ保持者の家族はどうなりますか?

B-1ビザ保持者の配偶者や21歳未満の子供は、B-2ビザを取得して同行することができます。B-2ビザの家族は米国内で就労することはできませんが、学校への通学は認められます。家族のB-2ビザはB-1保持者と同時に申請するのが効率的です。

B-1ビザで米国内の展示会に出展できますか?

B-1ビザで米国内の展示会(トレードショー)に出展者として参加することは認められています。自社の製品やサービスを展示・紹介し、商談を行うことはB-1ビザの範囲内です。ただし、展示会場での商品の直接販売(小売販売)はB-1ビザでは認められません。注文の受付や将来の取引に関する交渉は許可されます。

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この回答の監修者

Daniel Aydin

Daniel Aydinダニエル・アイディン

Plansera AI 創業者 / 法学士・移民法実務家

Daniel Aydin(ダニエル・アイディン)は、AIによる事業計画書作成サービス「Plansera AI」の創業者です。Eastern Mediterranean University 法学部卒(法学士)。米国テキサス州ダラスの移民法律事務所で LegalTech・成長責任者を務め、E-2ビザをはじめとする数多くの移民・起業案件の実務に携わってきました。さらに Gusto(Y Combinator 出身のユニコーン企業)や RemoteTeam.com で国際労務・コンプライアンスの法務コンサルタントを歴任。法律とテクノロジーの両分野の知見を活かし、日本人起業家のアメリカ進出を支援しています。

免責事項

この回答は教育目的のみであり、法的助言を構成するものではありません。具体的な移住やビジネスの決定については、必ず認可された専門家(弁護士、会計士など)にご相談ください。情報は執筆時点のものであり、法律や規制は変更される可能性があります。

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