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ビザ

アメリカに留学するにはどのビザが必要ですか?

アメリカ留学に必要なビザの種類(F-1、M-1、J-1)、申請手続き、必要書類、費用、SEVIS、OPT制度、面接対策を詳しく解説します。

Q&A

更新 2026年3月15日17 min read

回答

アメリカに留学するには、主にF-1ビザ(学生ビザ)が必要です。F-1ビザは大学・大学院・語学学校などの学術プログラムに通う留学生向けのビザで、アメリカ留学生の約90%がF-1ビザを取得しています。職業訓練を目的とする場合はM-1ビザ、交換留学や研究者プログラムにはJ-1ビザを申請します。

F-1・M-1・J-1ビザの違いは?

アメリカの留学ビザは目的に応じて3種類あり、それぞれ対象となるプログラムや就労条件が異なります。2026年現在、日本人留学生が最も多く取得するのはF-1ビザです。

| 項目 | F-1ビザ(学生ビザ) | M-1ビザ(職業訓練ビザ) | J-1ビザ(交換訪問者ビザ) | |------|---------------------|------------------------|--------------------------| | 対象 | 大学・大学院・語学学校・高校 | 職業訓練校・専門学校(非学術) | 交換留学・研究・インターン | | 滞在期間 | プログラム期間+60日間の猶予(Grace Period) | プログラム期間+30日間の猶予 | プログラム期間+30日間の猶予 | | キャンパス内就労 | 週20時間まで可能 | 限定的(実習のみ) | プログラムにより異なる | | OPT(卒業後就労) | 12ヶ月(STEM分野は最大36ヶ月) | 1年間の実習訓練のみ | Academic Training最大18ヶ月 | | 学校変更 | 可能(SEVIS移管手続きが必要) | 原則不可 | スポンサー承認が必要 | | 必要書類 | I-20(入学許可証) | I-20(入学許可証) | DS-2019(資格証明書) | | 2年間帰国義務 | なし | なし | プログラムによりあり |

F-1ビザの申請手続きと流れ

F-1ビザの申請は以下の7ステップで完了します。全体の所要期間は学校の入学手続き開始から数えて約3〜6ヶ月です。

  1. 学校への出願・合格 — SEVP(Student and Exchange Visitor Program)認定校への入学許可を取得する
  2. I-20の受領 — 合格後、学校からI-20(Certificate of Eligibility)を受け取る。I-20には学校名、プログラム期間、年間費用が記載される
  3. SEVIS費用の支払い — I-901フォームでSEVIS費用$350を支払う(支払いサイト:fmjfee.com)。支払い確認書を印刷して面接時に持参する
  4. DS-160の提出 — オンラインでビザ申請書DS-160を記入・提出する。確認ページのバーコードを印刷する
  5. MRV費用の支払い — ビザ申請料(Machine Readable Visa fee)$185を支払う。2024年6月に$160から値上げされた
  6. 面接予約・面接 — 在日米国大使館(東京)または領事館(大阪・那覇・札幌・福岡)で面接を受ける。通常、面接予約は1〜4週間待ちとなる
  7. ビザ発給 — 面接で承認されると、通常5〜7営業日でパスポートにビザが貼付されて返送される

アメリカ留学ビザの申請費用はいくら?

F-1ビザの申請にかかる費用の合計は、最低でも約$535(約80,000円)です。以下が2026年現在の主な費用の内訳です。

| 費用項目 | 金額(USD) | 金額(目安・円) | 備考 | |---------|------------|----------------|------| | SEVIS費用(I-901) | $350 | 約52,500円 | F-1・M-1ビザ申請者全員が支払い必須。J-1は$220 | | ビザ申請料(MRV fee) | $185 | 約27,750円 | DS-160提出時に支払い。返金不可 | | 証明写真 | 約$15 | 約2,250円 | 5cm×5cm、白背景、6ヶ月以内撮影 | | 郵送料(パスポート返送) | 約$5〜$30 | 約750〜4,500円 | レターパックまたは宅配便 | | 英文残高証明書 | 約$10〜$30 | 約1,500〜4,500円 | 銀行発行。学校指定の金額以上が必要 |

SEVIS費用はStudent and Exchange Visitor Information Systemの維持費として米国国土安全保障省(DHS)に支払われます。SEVIS費用は面接日の少なくとも3営業日前までに支払いを完了する必要があります。

F-1ビザ面接ではどんな質問をされる?

F-1ビザの面接は在日米国大使館・領事館で英語または日本語で行われ、所要時間は通常3〜5分です。面接官は「留学の目的が本物であること」と「留学終了後に帰国する意思があること」を主に確認します。

よく聞かれる質問:

  • 「なぜアメリカで勉強したいのですか?」(Why do you want to study in the US?)
  • 「なぜその学校を選びましたか?」(Why did you choose this school?)
  • 「誰が留学費用を負担しますか?」(Who will pay for your education?)
  • 「卒業後の予定は?」(What are your plans after graduation?)
  • 「日本とのつながりは?」(What ties do you have to Japan?)

面接で最も重要なポイントは「非移民意思」の証明です。F-1ビザは非移民ビザのため、面接官に対して留学終了後に日本に帰国する意思があることを説明する必要があります。日本での就職予定、家族の存在、不動産の所有など、帰国する理由を具体的に伝えることが有効です。

留学中にアメリカで働ける?F-1ビザの就労ルール

F-1ビザの留学生は原則として就労が制限されていますが、以下の4つの方法で合法的に働くことができます。

1. キャンパス内就労(On-Campus Employment)

F-1ビザの留学生は、在籍する学校のキャンパス内で週20時間まで就労できます(夏休みなどの長期休暇中はフルタイム勤務可能)。キャンパス内の図書館、カフェテリア、研究室のアシスタントなどが対象です。事前にDSO(Designated School Official)の承認が必要です。

2. CPT(Curricular Practical Training)

CPTは、在学中にカリキュラムの一環として行うインターンシップや実習です。CPTを利用するには、フルタイムで1学年以上在籍していること(大学院生は即時利用可の場合あり)、かつ就労が学位プログラムの必須要件であることが条件です。CPTが12ヶ月を超えるとOPTの資格を失います。

3. OPT(Optional Practical Training)

OPTは、F-1ビザの留学生が専攻分野に関連する職業で最大12ヶ月間働ける制度です。卒業前OPT(Pre-Completion OPT)と卒業後OPT(Post-Completion OPT)の2種類があります。OPTの申請にはUSCISへのI-765フォーム(Application for Employment Authorization)の提出が必要で、申請料は$410です。

4. STEM OPT延長(24ヶ月追加)

STEM(Science, Technology, Engineering, Mathematics)分野の学位を取得した留学生は、通常の12ヶ月のOPTに加えて24ヶ月の延長が認められます。STEM OPT延長により、合計最大36ヶ月(3年間)のアメリカでの就労が可能です。STEM OPT延長にはE-Verifyに登録している雇用主のもとで働くことが条件です。

卒業後のキャリアパス:OPTからH-1Bビザへ

F-1ビザの留学生が卒業後にアメリカで長期的に働くための最も一般的な方法は、OPTからH-1Bビザ(専門職就労ビザ)への切り替えです。H-1Bビザの年間発給枠は通常枠65,000件+米国大学院修了者枠20,000件の合計85,000件で、毎年3月に抽選(ロッタリー)が行われます。

OPTからH-1Bへの一般的な流れ:

  1. 卒業 → OPT開始(12ヶ月間)
  2. OPT期間中 → 雇用主がH-1Bスポンサーとなりペティション(I-129)を提出
  3. 毎年3月 → H-1Bロッタリーに応募(登録料$215/人)
  4. 当選した場合 → 10月1日からH-1Bステータスに切り替わる(Cap-Gap制度によりOPTが自動延長される)
  5. 落選した場合 → STEM OPT延長を利用して翌年再挑戦するか、他のビザオプションを検討する

Cap-Gap制度により、H-1Bロッタリーに応募したF-1留学生はOPTの有効期限が10月1日まで自動延長されます。Cap-Gap制度はOPT期間が4月1日以降に切れる留学生に適用されます。

SEVISとは?留学生の在籍管理システム

SEVIS(Student and Exchange Visitor Information System)は、米国国土安全保障省(DHS)が運営する留学生・交換訪問者の情報管理システムです。SEVISは2003年に導入され、アメリカ国内のすべての留学生(F-1、M-1)と交換訪問者(J-1)の在籍状況をリアルタイムで追跡します。

SEVISで管理される情報:

  • 在籍する学校名とプログラム名
  • 学生の住所と連絡先
  • 在籍状況(フルタイム在籍かどうか)
  • 就労許可の有無(CPT、OPT)
  • プログラムの開始日と終了予定日

SEVISの記録はビザの有効性に直結するため、留学生は常にSEVISレコードを有効に保つ必要があります。フルタイムの授業登録を維持すること、住所変更を10日以内にDSOに報告すること、許可なく就労しないことがSEVISステータス維持の基本条件です。

よくある質問(FAQ)

語学学校への留学でもF-1ビザは必要ですか?

語学学校がSEVP認定校であり、週18時間以上の授業を受けるプログラムの場合、F-1ビザが必要です。週18時間未満の短期プログラムであれば、ESTA(電子渡航認証システム)またはB-2観光ビザでの受講が可能な場合がありますが、学校によって規定が異なるため事前確認が必要です。

F-1ビザの申請はいつから始めるべきですか?

F-1ビザの申請は、プログラム開始日の120日前から可能です。ただし、学校の出願・合格・I-20受領の期間を考慮すると、渡米予定日の6〜9ヶ月前に準備を開始することが推奨されます。面接の予約枠は時期によって混雑するため、特に8〜9月入学の場合は4〜5月に面接を予約するのが一般的です。

F-1ビザが不許可になる主な理由は?

F-1ビザが不許可となる最も多い理由は、INA(移民国籍法)第214条(b)に基づく「非移民意思の不十分な証明」です。留学終了後に帰国する意思を十分に証明できなかった場合に不許可となります。そのほか、財政能力の不十分な証明、提出書類の不備、虚偽の情報提供なども不許可の理由となります。不許可後でも再申請は可能で、不許可理由を改善した上で新たに面接を予約できます。

F-1ビザで家族を連れて行けますか?

F-1ビザの保持者は、配偶者にはF-2ビザ、21歳未満の子供にもF-2ビザを申請できます。F-2ビザの家族はアメリカに滞在できますが、就労は一切認められていません。F-2ビザの配偶者はフルタイムの学業に従事することも制限されていますが、趣味や短期のレクリエーション目的の講座は受講可能です。F-2ビザの子供はアメリカの公立学校(K-12)に無料で通うことができます。

アメリカ留学中に日本に一時帰国できますか?

F-1ビザの留学生は、有効なF-1ビザスタンプ、有効なI-20(DSOの渡航署名が1年以内)、有効なパスポートがあれば、学期の合間に日本に一時帰国してアメリカに再入国できます。DSOの渡航署名(Travel Endorsement)はI-20の2ページ目に記載されます。一時帰国前にDSOに渡航予定を報告し、I-20に渡航署名をもらうことが必須です。5ヶ月以上アメリカを離れるとSEVISレコードが終了し、新たなI-20とビザの取得が必要になります。

F-1ビザからグリーンカード(永住権)は取得できますか?

F-1ビザから直接グリーンカードを取得する経路はありませんが、OPT期間中やH-1Bビザへの切り替え後に、雇用主のスポンサーを通じて永住権申請(EB-2またはEB-3カテゴリー)を行うことが可能です。雇用ベースの永住権申請にはPERM労働認証、I-140移民ペティション、I-485ステータス調整の3段階の手続きが必要で、全体で2〜5年以上かかります。

SEVIS費用とビザ申請料の違いは何ですか?

SEVIS費用($350)は米国国土安全保障省(DHS)に支払う留学生情報管理システムの維持費で、I-901フォームでオンライン決済します。ビザ申請料(MRV fee、$185)は米国国務省に支払うビザ処理手数料で、DS-160の提出に関連して支払います。SEVIS費用とビザ申請料はどちらも返金不可で、ビザが不許可となった場合も返金されません。

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免責事項

この回答は教育目的のみであり、法的助言を構成するものではありません。具体的な移住やビジネスの決定については、必ず認可された専門家(弁護士、会計士など)にご相談ください。情報は執筆時点のものであり、法律や規制は変更される可能性があります。

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