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ハワイ移住完全ガイド|ビザ・永住権・グリーンカード取得方法
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ハワイ移住完全ガイド|ビザ・永住権・グリーンカード取得方法

Omer Aydin
14 min read

ハワイ移住完全ガイド|ビザ・永住権・グリーンカード取得方法

温暖な気候、美しいビーチ、そして独特の文化を持つハワイは、日本人にとって最も人気のある移住先の一つです。しかし、単なる観光ではなく、ハワイで生活し、働き、ビジネスを営むためには、適切な米国ビザまたは永住権(グリーンカード)を取得する必要があります。

本ガイドでは、ハワイ移住を実現するための主要なビザオプションと、永住権を取得するための具体的な方法を、米国移民局(USCIS)および国務省(DOS)の公式情報に基づいて詳細に解説します。

1. ハワイ移住の第一歩:非移民ビザ(一時滞在)の選択肢

ハワイでの長期滞在や就労を目指す場合、まずは非移民ビザ(Nonimmigrant Visa)の取得を検討します。日本国籍の方が利用できる、特にハワイ移住に結びつきやすい主要なビザを紹介します。

1.1. E-2条約投資家ビザ:起業家・投資家向け

E-2ビザは、米国と通商航海条約を締結している国の国民が、米国で事業を立ち上げ、または既存の事業に相当な投資を行う場合に付与されるビザです。日本は条約締結国であるため、E-2ビザの対象となります [1]。

E-2ビザの主な要件

| 要件 | 詳細 | | :--- | :--- | | 国籍 | 条約締結国の国民であること(日本国籍は対象) | | 投資 | 実際に投資が行われている、または行われる予定であること | | 投資額 | 事業の成功を確実にするために「相当な額」であること。法律上の最低額はないが、一般的に$100,000(約1,500万円)以上が目安とされることが多い [2]。 | | 事業の性質 | 利益を生み出す「誠実な企業(Bona Fide Enterprise)」であること。単なる投資収益を得るための受動的な投資ではないこと。 | | 限界企業ではないこと | 投資家とその家族の生計を立てる以上の収益を生み出す、または近い将来生み出す見込みがあること [1]。 | | 帰国の意思 | 非移民ビザであるため、米国での滞在終了後に帰国する意思があること(ただし、E-2ビザは更新が可能です)。 |

E-2ビザは、ハワイでカフェ、レストラン、小売店、サービス業などのビジネスを立ち上げたい日本人にとって、最も現実的な選択肢の一つです。

1.2. H-1Bビザ:専門職向け

H-1Bビザは、専門職(Specialty Occupation)に就く外国籍の労働者に付与されるビザです。

H-1Bビザの主な要件

  • 専門職: 職務内容が学士号以上の高度な専門知識を必要とすること。
  • 学歴: 申請者がその専門分野で学士号以上の学位、またはそれと同等の経験を有すること [3]。
  • 雇用主: 米国の雇用主が申請者を受け入れること。

H-1Bビザは抽選制であり、毎年割り当てられる数が限られているため、取得の難易度は高いですが、ハワイのIT、金融、医療などの分野で専門的な職に就く場合に有効です。

1.3. L-1ビザ:企業内転勤者向け

L-1ビザは、国際的な企業が、海外支店から米国内の親会社、支店、または関連会社へ、管理者・役員(L-1A)または専門知識を有する者(L-1B)を転勤させるためのビザです [4]。

ハワイで日系企業の支店や子会社を設立・運営する場合に利用されることがあります。

1.4. F-1ビザ:学生向け

ハワイの大学や語学学校で学ぶ場合、F-1学生ビザが必要です。F-1ビザは直接的な移住手段ではありませんが、卒業後に**OPT(Optional Practical Training)**を利用して一時的に就労したり、そこからH-1Bビザや永住権への道を探るための足がかりとなります [5]。

2. 永住権(グリーンカード)の取得方法

ハワイで期限なく生活し、就労するためには、永住権(Permanent Residency)、通称グリーンカードの取得が最終目標となります。グリーンカードの取得方法は多岐にわたりますが、日本人にとって一般的なルートは以下の通りです。

2.1. 家族を基盤とする永住権(Family-Based Green Card)

米国市民または永住権保持者である家族がいる場合、その家族を通じて永住権を申請できます。

| カテゴリ | 対象者 | | :--- | :--- | | IR/CR | 米国市民の配偶者、未婚の21歳未満の子供、親 | | F1 | 米国市民の21歳以上の未婚の子供 | | F2A/F2B | 永住権保持者の配偶者、未婚の子供 | | F3 | 米国市民の既婚の子供 | | F4 | 米国市民の兄弟姉妹 |

2.2. 雇用を基盤とする永住権(Employment-Based Green Card)

就労を通じて永住権を取得するルートは、EB-1からEB-5までの5つのカテゴリーに分かれています。ハワイ移住を目指す日本人にとって、特に重要なのはEB-1、EB-2、EB-3です [6]。

主要な雇用ベースのグリーンカードカテゴリー

| カテゴリ | 対象者 | 主な要件 | | :--- | :--- | :--- | | EB-1 | 傑出した能力を持つ人、著名な教授・研究者、多国籍企業の管理者・役員 | 卓越した能力の証明、または国際的な企業での上級職経験 [7] | | EB-2 | 高度な学位を持つ専門職、または卓越した能力を持つ人 | 修士号以上の学位、または学士号と5年以上の専門職経験 [8] | | EB-3 | 熟練労働者、専門職、その他の労働者 | 熟練労働者は2年以上の経験、専門職は学士号が必要 [9] |

EB-2およびEB-3カテゴリーの多くは、米国労働省(DOL)による**労働証明(Labor Certification)**が必要となります。これは、米国人労働者ではその職務を遂行できないことを証明するプロセスです。

2.3. 抽選永住権(Diversity Visa Program: DV)

毎年、米国への移民が少ない国々の国民を対象に、抽選で永住権が発行されます。日本は通常、このプログラムの対象国に含まれていますが、毎年国務省の発表を確認する必要があります。これは運に左右されるため、他のビザ・永住権の申請と並行して行うことが推奨されます。

3. ハワイ移住を実現するための具体的なステップ

ハワイ移住の計画は、ビザの選択から始まります。

  1. 目的の明確化: ハワイで何をしたいのか(就労、起業、留学、退職後の生活など)を明確にします。
  2. ビザの選択: 目的と自身の経歴に基づいて、最適な非移民ビザ(E-2, H-1B, F-1など)を選択します。
  3. 申請準備: 選択したビザの要件(投資資金、学歴、雇用主など)を満たすための準備を行います。
  4. 永住権への移行: 非移民ビザで滞在中に、雇用ベースまたは家族ベースの永住権申請の資格を得ることを目指します。

4. よくある質問(FAQ)

Q1: ESTAでハワイに長期滞在できますか?

A: いいえ、できません。ESTA(電子渡航認証システム)は、ビザ免除プログラムに基づき、観光または短期商用目的で90日以内の滞在が許可されるものです。ハワイでの就労、留学、または永住を目的とした長期滞在には、必ず適切なビザが必要です。

Q2: E-2ビザの「相当な投資」とは具体的にいくらですか?

A: USCISは具体的な最低投資額を定めていませんが、投資額は「事業の成功を確実にするために必要な額」でなければなりません [1]。過去の事例から、一般的に$100,000(約1,500万円)以上が目安とされていますが、重要なのは金額そのものよりも、投資が事業の立ち上げや運営に不可欠であり、事業が「限界企業」ではないことを証明できるかです。

Q3: H-1Bビザの抽選に外れた場合、他に就労ビザはありますか?

A: H-1Bビザの抽選に外れた場合でも、E-2ビザ(投資家)、L-1ビザ(企業内転勤)、O-1ビザ(卓越した能力)など、他の就労ビザの可能性を探ることができます。また、カナダやメキシコとの自由貿易協定に基づくTNビザ(日本国籍者は対象外)など、国籍によって利用できるビザが異なります。日本国籍者にとって、E-2ビザは特に重要な代替オプションです。

Q4: グリーンカードを取得するまでの期間はどれくらいですか?

A: 申請カテゴリーや申請者の国籍、ビザの発給状況(ビザ・ブレットの優先日)によって大きく異なります。米国市民の直系親族(配偶者、21歳未満の未婚の子供、親)は優先的に処理されますが、その他の家族ベースや雇用ベースのカテゴリーでは、数年以上の待機期間が発生することが一般的です。

5. 法的免責事項(Legal Disclaimer)

本記事は、ハワイ移住および米国ビザ・永住権に関する一般的な情報提供を目的としており、法的アドバイスを構成するものではありません。米国移民法は複雑であり、頻繁に改正されます。個別の状況に応じた最適な戦略を立てるためには、必ず米国移民法を専門とする弁護士にご相談ください。本記事の情報に基づいて行動した結果生じた損害について、当事務所は一切の責任を負いません。


参考文献(References)

[1] U.S. Citizenship and Immigration Services. E-2 Treaty Investors. https://www.uscis.gov/working-in-the-united-states/temporary-workers/e-2-treaty-investors [2] U.S. Department of State. Treaty Countries. https://travel.state.gov/content/travel/en/us-visas/visa-information-resources/fees/treaty.html [3] U.S. Citizenship and Immigration Services. H-1B Specialty Occupations. https://www.uscis.gov/working-in-the-united-states/h-1b-specialty-occupations [4] U.S. Citizenship and Immigration Services. L-1A Intracompany Transferee Executive or Manager. https://www.uscis.gov/working-in-the-united-states/temporary-workers/l-1a-intracompany-transferee-executive-or-manager [5] U.S. Citizenship and Immigration Services. Students and Employment. https://www.uscis.gov/working-in-the-united-states/students-and-exchange-visitors/students-and-employment [6] U.S. Citizenship and Immigration Services. Green Card for Employment-Based Immigrants. https://www.uscis.gov/green-card/green-card-eligibility/green-card-for-employment-based-immigrants [7] U.S. Citizenship and Immigration Services. Employment-Based Immigration: First Preference EB-1. https://www.uscis.gov/working-in-the-united-states/permanent-workers/employment-based-immigration-first-preference-eb-1 [8] U.S. Citizenship and Immigration Services. Employment-Based Immigration: Second Preference EB-2. https://www.uscis.gov/working-in-the-united-states/permanent-workers/employment-based-immigration-second-preference-eb-2 [9] U.S. Citizenship and Immigration Services. Employment-Based Immigration: Third Preference EB-3. https://www.uscis.gov/working-in-the-united-states/permanent-workers/employment-based-immigration-third-preference-eb-3

免責事項

この記事は教育目的のみであり、法的助言を構成するものではありません。具体的な移住やビジネスの決定については、必ず認可された専門家(弁護士、会計士など)にご相談ください。

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