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H1Bビザ完全ガイド|申請条件・手続き・抽選・更新方法を解説
ビジネス

H1Bビザ完全ガイド|申請条件・手続き・抽選・更新方法を解説

Omer Aydin
10 min read

H1Bビザ完全ガイド|申請条件・手続き・抽選・更新方法を解説

1. H1Bビザとは?その目的と特徴

H-1Bビザは、高度な専門知識を必要とする「専門職」(Specialty Occupation)に就く外国籍の労働者を、米国の企業が一時的に雇用するために設けられた非移民ビザです [1]。IT、エンジニアリング、医療、金融など、特定の分野での学士号(またはそれと同等の経験)が通常求められます。

専門職の定義

米国移民局(USCIS)によると、専門職とは以下のいずれかの要件を満たす職種を指します [1]。

  1. 職務内容が、特定の専門分野における学士号以上の学位を通常必要とする。
  2. 雇用主が通常、その職務に対して学位を要求している。
  3. 職務の複雑性や特殊性から、学位を持つ者でなければ業務遂行が困難である。

H1Bビザの基本的な期間と制限

| 項目 | 詳細 | | :--- | :--- | | 初期滞在期間 | 最大3年間 | | 最大滞在期間 | 通常最大6年間(特定の条件下で延長可能) | | 年間発給枠(Cap) | 通常65,000件(一般枠) + 20,000件(米国修士号以上枠) | | 配偶者・子供 | H-4ビザ(就労制限あり、特定の条件下で就労許可の可能性あり) |

2. H1Bビザの申請条件

H-1Bビザの申請は、**雇用主(スポンサー)**が行うものであり、個人が直接申請することはできません。

雇用主側の条件

  1. 専門職の提供: 申請者が専門職に就くことを証明する。
  2. 労働条件の証明(LCA): 労働省(DOL)に労働条件申請書(LCA: Labor Condition Application)を提出し、以下の点を証明する [2]。
    • H-1B労働者に、同等の資格を持つ米国人労働者と同等以上の賃金を支払うこと。
    • H-1B労働者の雇用が、米国人労働者の労働条件に悪影響を与えないこと。

申請者側の条件

  1. 専門職の資格: 従事する専門職に関連する分野の学士号以上の学位、またはそれと同等の経験(3年間の専門職経験が1年間の大学教育に相当)を有すること。
  2. ライセンス: 職務遂行に必要な州または地方のライセンスを有すること(該当する場合)。

3. H1Bビザの電子登録と抽選プロセス(Cap Lottery)

H-1Bビザには年間発給枠(Cap)が設定されており、申請数が枠を超えた場合、USCISは電子登録システムを用いた抽選(Lottery)を実施します [3]。

最新の抽選プロセス(FY2026以降の変更点)

近年、USCISは抽選の公平性を高めるため、選考プロセスを大幅に変更しました。

| 変更前(旧制度) | 変更後(新制度:FY2026以降) | | :--- | :--- | | 雇用主が複数登録した場合、申請者ごとに抽選の機会が与えられた。 | 受益者(申請者)単位での抽選となる。 | | 複数の雇用主から登録された場合、当選確率が不公平に高まる可能性があった。 | 複数の雇用主から登録されても、受益者一人あたりの当選確率は変わらない。 | | 抽選に当選後、雇用主はI-129請願書を提出。 | 抽選に当選後、雇用主はI-129請願書を提出。 |

この変更により、一人の申請者が複数の雇用主を通じて不当に当選確率を高める行為が抑制され、より公平な抽選が実現されることが期待されています [4]。

抽選のステップ

  1. 電子登録期間: 毎年3月上旬に、雇用主はUSCISのオンラインシステムを通じて受益者の情報を登録し、登録料($10)を支払います [3]。
  2. 抽選の実施: 登録期間終了後、USCISはコンピューターによる無作為抽選を実施します。
  3. 結果通知: 当選した登録に対し、雇用主へ通知が送られます。
  4. 請願書の提出: 当選した雇用主のみが、指定された期間内にI-129請願書(Petition for a Nonimmigrant Worker)を提出できます。

4. H1Bビザの更新(延長)方法

H-1Bビザの最大滞在期間は6年間ですが、以下の特定の条件下では6年を超えて延長が可能です。

  1. 永住権申請中(I-140承認済み): 永住権の申請プロセスが進行中であり、I-140(Immigrant Petition for Alien Worker)が承認されている場合、3年間の延長が可能です [1]。
  2. PERMまたはI-140申請から365日経過: 永住権申請の初期段階であるPERM(労働証明)またはI-140請願書が提出され、その申請から365日以上経過している場合、1年間の延長が可能です [1]。

更新申請は、現在のビザの有効期限が切れる前に、雇用主がI-129請願書をUSCISに提出することで行われます。

5. H1Bビザに関するFAQ(よくある質問)

Q1: H-1Bビザの申請にかかる費用はどれくらいですか?

A1: 費用は雇用主の規模や状況によって大きく異なりますが、USCISへの申請費用、弁護士費用、詐欺防止・検出費用($500)、米国労働力訓練費用($750または$1,500)などが含まれます。総額は数千ドルから数万ドルに及ぶことがあります。

Q2: H-4ビザ(配偶者ビザ)を持つ配偶者は就労できますか?

A2: H-4ビザ保持者は原則として就労できませんが、H-1B保持者が永住権申請プロセス(I-140請願書の承認など)の特定の段階にある場合、H-4保持者は就労許可(EAD)を申請できる可能性があります [1]。

Q3: 抽選に外れた場合、翌年再挑戦できますか?

A3: はい、抽選に外れた場合でも、翌年の電子登録期間に再度登録し、抽選に挑戦することができます。

6. 法的免責事項(Legal Disclaimer)

本記事は、H-1Bビザに関する一般的な情報提供のみを目的としており、法的アドバイスを構成するものではありません。米国の移民法は頻繁に改正され、個々の状況によって適用される法律や規則が異なります。ビザ申請や移民手続きに関しては、必ず米国移民法を専門とする弁護士にご相談ください。本記事の情報に基づいて行動した結果生じた損害について、当事務所は一切の責任を負いません。


参照元 (References)

[1] U.S. Citizenship and Immigration Services (USCIS). H-1B Specialty Occupations. https://www.uscis.gov/working-in-the-united-states/h-1b-specialty-occupations [2] U.S. Department of Labor (DOL). H-1B Program. https://www.dol.gov/agencies/whd/immigration/h1b [3] U.S. Citizenship and Immigration Services (USCIS). H-1B Electronic Registration Process. https://www.uscis.gov/working-in-the-united-states/temporary-workers/h-1b-specialty-occupations/h-1b-electronic-registration-process [4] USCIS. DHS Finalizes Weighted Selection Rule for H1B Cap Registrations. https://www.uscis.gov/newsroom/alerts/h-1b-faq (Used a related search result for the recent rule change, as the direct link was an FAQ)

免責事項

この記事は教育目的のみであり、法的助言を構成するものではありません。具体的な移住やビジネスの決定については、必ず認可された専門家(弁護士、会計士など)にご相談ください。

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