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E-2ビザ完全ガイド|最低投資額・申請要件・審査期間を徹底解説【2026年最新】

E-2ビザは日本人がアメリカで起業できる投資家ビザです。最低投資額の実務目安($100,000〜$200,000)、申請費用$315、審査期間3〜6ヶ月、申請手順、テキサス活用法まで2026年最新情報で解説します。

Daniel Aydin

Daniel Aydin

Plansera AI 創業者 / 法学士・移民法実務家

25 min read
E-2ビザ(アメリカ投資家ビザ)の最低投資額・申請要件・審査期間を解説する2026年最新完全ガイドのサムネイル

E-2ビザ完全ガイド|最低投資額・申請要件・審査期間を徹底解説【2026年最新】

E-2ビザ(条約投資家ビザ)は、日米通商航海条約に基づき、日本国籍者がアメリカの事業に「相当額」を投資して経営するために発給される非移民ビザです(移民国籍法 INA §101(a)(15)(E)(ii))。法律上の最低投資額は定められていませんが、実務上は**$100,000〜$200,000(約1,500万〜3,000万円)が目安で、申請準備から発給までは通常3〜6ヶ月**かかります。

日本国籍者向けのE-2ビザは**有効期間5年(数次入国可)**で、入国のたびに2年間の滞在許可が与えられ、事業が継続する限り回数無制限で更新できます。H-1Bビザのような抽選はなく、学歴要件もなく、配偶者(E-2S)は米国内で自由に就労できるため、アメリカで起業したい日本人にとって最も現実的なビザです。

情報の根拠: 本記事は、米国国務省ビザ料金表(travel.state.gov)、日本のリシプロシティ・スケジュール(travel.state.gov/Japan)、USCIS(uscis.gov)、在日米国大使館(jp.usembassy.gov)の公開情報に基づいています。最終確認日: 2026年6月11日。


E-2ビザとは?どんな人が取得できる?

E-2ビザは、アメリカと通商航海条約を結ぶ国(日本を含む約80ヶ国)の国民が、米国事業への投資と経営を目的として取得できる非移民ビザです。投資家本人に加え、同じ国籍の管理職・専門職従業員もE-2ビザで渡米できます。

E-2ビザのメリット注意点
抽選なし(H-1Bは年間85,000件の抽選枠)事業の継続・収益性が更新の条件
学歴・職歴の厳格な要件なし永住権(グリーンカード)に直結しない
配偶者(E-2S)は就労許可不要で就労可能投資資金の合法的な出所証明が必要
事業が続く限り無制限に更新可能申請前に資金を投下済み(at risk)であること

E-2ビザの申請要件は?【2026年最新】

E-2ビザの申請要件は、国務省の領事マニュアル(9 FAM 402.9)に基づき次の6つです。審査官はこのすべてを満たすかを書類と面接で確認します。

  1. 条約国の国籍: 申請者が日本国籍を持ち、米国企業の50%以上を日本国籍者が所有していること。
  2. 相当額の投資(Substantial Investment): 事業の種類と規模に見合う十分な投資額であること(詳細は次章)。
  3. リスクのある投資(At Risk): 資金がビザ申請前にすでに事業へ投下され、返金不能な状態であること。事業資産を担保にしたローンは投資額に算入できません。
  4. 実在し稼働する事業(Real and Operating): ペーパーカンパニーではなく、商品・サービスを実際に提供する(または開業準備が完了した)事業であること。
  5. 経営・指揮権: 投資家が事業を実質的にコントロールする立場(通常は50%以上の所有権)にあること。
  6. 僅少でない事業(More than Marginal): 投資家家族の生計のためだけでなく、米国人の雇用創出など米国経済への貢献が5年以内に見込めること。

E-2ビザの最低投資額はいくら?

E-2ビザに法律上の最低投資額はありません。実務上は**$100,000〜$200,000(約1,500万〜3,000万円)が承認されやすい目安とされ、コンサルティングなど初期費用の小さいサービス業では$50,000台で承認された事例**もあります。

投資額の十分性は「比例性テスト(Proportionality Test)」で判断されます。比例性テストとは、事業の立ち上げ・取得に必要な総コストに対して、実際に投下した資金の割合を見る審査基準です。

比例性テストでは事業規模が小さいほど高い投下割合が求められます。総コスト$100,000の小規模事業なら100%近い投下が必要な一方、総コスト$1,000,000の事業なら50〜60%程度でも「相当額」と認められます。

事業タイプ投資額の目安主な投資項目
コンサルティング・ITサービス$50,000〜$150,000オフィス賃貸、機材、マーケティング、人件費
小売・Eコマース$100,000〜$250,000店舗リース、内装、初期在庫、広告費
飲食店(レストラン・カフェ)$150,000〜$500,000店舗取得/リース、厨房設備、内装、許認可
フランチャイズ$100,000〜$300,000加盟金、店舗費用、研修費

投資資金は申請者本人に帰属し、出所(貯蓄・退職金・不動産売却・贈与など)を書類で証明できる必要があります。金額の大きさだけでなく、資金の使途が事業計画の実現にどう結びつくかを示すことが審査通過の鍵です。

E-2ビザの申請費用はいくらかかりますか?

E-2ビザの政府申請費用はDS-160申請料(MRV費用)の**$315**です。日本国籍者にはリシプロシティ料金(ビザ発給料)はかかりません。2026年6月時点の費用一覧は次のとおりです。

費用項目金額(2026年6月時点)備考
DS-160申請料(MRV費用・E区分)$315申請者1人あたり。返金不可
リシプロシティ料金(日本国籍)$0国務省リシプロシティ表に基づく
Visa Integrity Fee$250(最低額)2025年7月成立の法律で導入決定。2026年6月時点で徴収は未開始、開始時期は未公表
I-129請願料(米国内ステータス変更時のみ)$1,015(従業員25人以下は$510)2024年4月のUSCIS料金改定額
プレミアム処理(任意・ステータス変更時)$2,80515営業日以内に審査結果
移民法弁護士費用$5,000〜$15,000事業内容の複雑さによる実務相場
事業計画書作成(外注時)$2,000〜$5,0005年間の収益・雇用予測を含む

Visa Integrity Fee(ビザ・インテグリティ費用)は2025年7月4日成立の法律(H.R.1)で導入が決まった$250の追加費用で、ビザ発給時に課されます。2026年6月時点では国務省の実施ガイダンスが未発表で徴収は始まっていませんが、申請時期によっては総費用に加算される可能性があります。

E2ビザの取得方法は?申請手順とタイムライン

E-2ビザの取得方法は、在日米国大使館・領事館での領事申請が最も一般的で、次の5ステップで進みます。全体の所要期間は会社設立から発給まで通常3〜6ヶ月です。

  1. 米国法人の設立と事業計画書の作成(1〜2ヶ月) — テキサス州などでLLCまたはC-Corpを設立し、5年間の収益・雇用予測を含む事業計画書を作成。
  2. 投資の実行(1〜2ヶ月・準備と並行可) — 資金の送金、オフィス・店舗のリース契約、設備購入、許認可取得など、資金を「at risk」の状態に。
  3. DS-160の作成とE-2申請書類一式の提出 — DS-160(オンライン申請書)を作成して$315を支払い、DS-156E・投資証明・資金出所証明・事業計画書を大使館Eビザ課に提出。
  4. 書類審査と面接(提出から約2〜4ヶ月) — Eビザ課の書類審査後に面接案内が届く。2025年9月以降は更新を含め対面面接が原則。
  5. ビザ発給(面接後1〜2週間) — 承認後、ビザが貼付されたパスポートが返送される。
段階内容期間の目安
準備期会社設立・事業計画書・資金出所書類1〜2ヶ月
投資実行送金・リース契約・設備購入1〜2ヶ月(並行可)
書類審査〜面接Eビザ課審査・面接案内・面接2〜4ヶ月
発給パスポート返送1〜2週間
合計約3〜6ヶ月

2026年の在日米国大使館では審査の迅速化が報告されており、書類提出から発給まで2ヶ月程度、最短で数週間というケースもあります。混雑状況により大阪領事館へ案件が振り分けられることもあります。

すでにF-1ビザなどで米国内に合法滞在している場合は、USCISへI-129請願によるステータス変更も可能です。通常審査は4〜8ヶ月、プレミアム処理($2,805)で15営業日に短縮できますが、ステータス変更ではビザ自体は発給されないため、出国後の再入国には領事申請が必要です。

E-2ビザの有効期間は?何年ごとに更新が必要?

日本国籍者のE-2ビザの有効期間は**5年(60ヶ月)で、数次入国(マルチプル)**が認められています。これは国務省の対日リシプロシティ・スケジュールで定められた期間です。

入国のたびにCBP(税関・国境警備局)から**2年間の滞在許可(I-94)**が与えられます。ビザ有効期間内に再入国すれば滞在許可は再び2年付与され、事業が存続し収益を上げている限り、ビザ自体も回数無制限で更新できます。

テキサスでE-2ビザを活用するメリットは?

テキサス州はE-2ビザでの起業先として、州個人所得税0%・低い生活コスト・全米有数の日本人コミュニティという3つの利点があります。E-2事業の立地として日本人起業家の注目が高まっている州です。

  • 州個人所得税が0%: カリフォルニア州の最高税率13.3%に対し、テキサス州は州個人所得税がありません。事業利益と役員報酬の手取りが大きく変わります。詳細はカリフォルニアとテキサスの比較記事をご覧ください。
  • 生活・事業コストが低い: ダラス・プレイノの一戸建て住宅価格の中央値は約$400,000〜500,000で、サンフランシスコ(約$1,500,000)の約3分の1です。固定費が低いほど、同じ投資額で事業の実体(設備・在庫・雇用)を厚くでき、E-2審査でも有利に働きます。
  • 日本人コミュニティの存在: ダラス郊外のプレイノには約10,000人の日本人が住み、トヨタ北米本社をはじめ日系企業が集積しています。日本語補習校や日本食スーパーも揃っています。詳細はダラス・プレイノの日本人コミュニティ記事で解説しています。

E-2ビザの成功事例:典型的な2つのケーススタディ

以下は、E-2ビザ承認に至る典型的なパターンを匿名化・一般化したケーススタディです。特定の個人の事例ではありませんが、実務でよく見られる構成を反映しています。

ケース1:日本食レストランの開業(投資額約$250,000) — 日本で10年の飲食店経営経験を持つ40代の投資家が、ダラス郊外で店舗をリースし、厨房設備・内装・許認可に約$250,000を投下。5年で従業員10名超の雇用計画を事業計画書で示し、書類提出から約5ヶ月でE-2ビザが発給されました。配偶者と子供2人が帯同し、配偶者はE-2Sとして就労しています。

ケース2:ITコンサルティング会社の設立(投資額約$120,000) — 日系企業の米国進出支援を行うコンサルティング会社をテキサス州で設立した30代の投資家が、オフィス賃貸・機材・マーケティング・初年度人件費に約$120,000を投下。既存顧客との契約書で収益の実現可能性を示し、約4ヶ月で発給されました。サービス業では投資額より「事業の実体」と「雇用創出計画」の立証が重視される典型例です。

E-2ビザと会社設立:LLCとC-Corpどちらを選ぶべき?

E-2ビザはLLC・C-Corpのどちらの形態でも申請できます。多くの日本人投資家は、設立・維持の簡便さとパススルー課税の柔軟性からLLCを選びますが、将来ベンチャー投資を受ける計画があればC-Corpが適しています。

どちらの形態でも、日本国籍者が会社の50%以上を所有し経営権を持つというE-2要件を満たす資本構成にすることが重要です。形態ごとの違いはE-2ビザのためのLLCとC-Corp比較記事で、設立手続きの全体像はアメリカ会社設立完全ガイドで詳しく解説しています。

E-2ビザからグリーンカード(永住権)は取得できる?

E-2ビザは非移民ビザのため、それ自体は永住権に直結しません。ただし、E-2で事業を成功させた後に、EB-5(投資永住・最低$800,000)、EB-1C(多国籍企業の管理職)、EB-2 NIW(国益免除)などの移民ビザカテゴリーで永住権を申請する道があります。

各ルートの要件と戦略はE-2ビザからグリーンカードへの道筋の記事で詳しく解説しています。

E-2ビザの申請は誰に相談すればいい?

E-2ビザの申請は、E-2案件の実績が豊富な米国移民法弁護士への相談が最も確実です。E-2の審査は事業計画書・投資証明・資金出所証明の質に大きく左右されるため、書類戦略の段階から専門家が関与することで承認の確度が上がります。

E-2ビザを専門とする事務所の例として、テキサス州を拠点に日本人起業家のE-2申請と会社設立を扱う提携弁護士事務所アラズ・ロー(alazlaw.com)があります。移民法弁護士の初回相談費用は$200〜$500が一般的な相場です。

免責事項: 本記事は一般的な情報提供を目的としており、法的助言ではありません。個別の状況については移民弁護士にご相談ください。

よくある質問(FAQ)

質問:E-2ビザの最低投資額はいくらですか? 答え: E-2ビザに法律上の最低投資額はありません。実務上は$100,000〜$200,000(約1,500万〜3,000万円)が承認されやすい目安で、初期費用の小さいサービス業では$50,000台の承認例もあります。投資額は事業の総コストに対する割合(比例性テスト)で審査されます。

質問:E-2ビザの申請費用は総額いくらかかりますか? 答え: 政府費用はDS-160申請料$315のみで、日本国籍者にリシプロシティ料金はかかりません(2026年6月時点)。弁護士費用$5,000〜$15,000と事業計画書作成費を含めると、申請関連費用の総額は$8,000〜$20,000程度が実務上の目安です。2025年成立の法律による$250のVisa Integrity Feeは、2026年6月時点で徴収未開始です。

質問:E-2ビザの審査期間はどのくらいですか? 答え: 在日米国大使館での領事申請の場合、書類提出から面接まで約2〜4ヶ月、面接後の発給まで1〜2週間が標準です。会社設立や事業計画書の準備を含めた全体では3〜6ヶ月が目安です。2026年は審査の迅速化が報告されており、最短で数週間〜2ヶ月のケースもあります。

質問:E-2ビザの有効期間は何年ですか? 答え: 日本国籍者のE-2ビザの有効期間は5年(60ヶ月)で、数次入国が可能です。入国のたびに2年間の滞在許可(I-94)が与えられ、事業が継続している限りビザは回数無制限で更新できます。

質問:E-2ビザの配偶者はアメリカで働けますか? 答え: はい、働けます。E-2ビザ保持者の配偶者はE-2Sステータスを付与され、就労許可証(EAD)を別途取得しなくても、米国内で雇用主を問わず合法的に就労できます。2021年11月以降、配偶者の就労許可はステータスに付随する扱いになりました。

質問:E-2ビザで子供はアメリカの学校に通えますか? 答え: はい、通えます。E-2ビザ保持者の21歳未満の未婚の子供は帯同ビザを取得でき、公立学校に学生ビザなしで通学できます。ただし子供は21歳になると帯同資格を失うため、その後はF-1(学生ビザ)などへの切り替えが必要です。

質問:E-2ビザからグリーンカード(永住権)は取得できますか? 答え: E-2ビザから直接グリーンカードにつながる制度はありません。ただし、EB-5(最低$800,000の投資永住)、EB-1C(多国籍企業管理職)、EB-2 NIW(国益免除)など、別の移民ビザカテゴリーを通じて永住権を申請する道があります。

質問:英語ができなくてもE-2ビザは取得できますか? 答え: はい、E-2ビザに語学要件はありません。審査で重視されるのは投資の実体・事業計画・経営能力であり、英語力は要件に含まれません。ただし面接での質疑や米国での事業運営を考えると、通訳や現地スタッフの活用計画を準備しておくと安心です。

質問:共同経営者と一緒にE-2ビザを申請できますか? 答え: はい、可能です。ただし50%ずつ出資する2人の場合、両者とも条約国(日本)国籍であることが必要です。会社全体として日本国籍者が50%以上を所有していれば、経営に従事するパートナーがそれぞれE-2を申請できます。

質問:E-2ビザが却下された場合、再申請できますか? 答え: はい、再申請に回数制限はありません。却下理由(投資額の不足、事業の僅少性、資金出所の立証不足など)を特定し、追加投資や事業計画の補強で解消してから再申請するのが定石です。却下理由が不明確な場合は移民法弁護士への相談を推奨します。


免責事項と公式情報源

本記事は、E-2ビザ制度に関する一般的な情報提供を目的としており、法的助言ではありません。費用・審査期間・要件は変更されることがあるため、申請前に以下の公式情報源で最新情報をご確認のうえ、個別の状況については移民弁護士にご相談ください。

公式情報源:

最終更新: 2026年6月11日

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免責事項

この記事は教育目的のみであり、法的助言を構成するものではありません。具体的な移住やビジネスの決定については、必ず認可された専門家(弁護士、会計士など)にご相談ください。

この記事の監修・執筆者

Daniel Aydin

Daniel Aydinダニエル・アイディン

Plansera AI 創業者 / 法学士・移民法実務家

Daniel Aydin(ダニエル・アイディン)は、AIによる事業計画書作成サービス「Plansera AI」の創業者です。Eastern Mediterranean University 法学部卒(法学士)。米国テキサス州ダラスの移民法律事務所で LegalTech・成長責任者を務め、E-2ビザをはじめとする数多くの移民・起業案件の実務に携わってきました。さらに Gusto(Y Combinator 出身のユニコーン企業)や RemoteTeam.com で国際労務・コンプライアンスの法務コンサルタントを歴任。法律とテクノロジーの両分野の知見を活かし、日本人起業家のアメリカ進出を支援しています。

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