DV Program(多様性ビザプログラム)とは?応募方法・当選確率・完全ガイド【2026年版】
DV Program(多様性ビザプログラム)の仕組み、応募資格、申請手順、当選確率を徹底解説。アメリカ永住権を抽選で取得できるこのプログラムについて、日本人向けに詳しくガイドします。
Nippon to USA 編集部

dv program
アメリカに移住したい。永住権がほしい。でも、スポンサー企業もいなければ、アメリカ人の配偶者もいない――そんな方にとって、**DV Program(Diversity Immigrant Visa Program/多様性移民ビザプログラム)**は、まさに「夢への扉」とも言える制度です。
毎年約55,000件の永住権(グリーンカード)が、世界中の応募者に対して完全無料の抽選で配分される。しかも、日本人は応募資格がある。これは紛れもない事実です。
ただし、「抽選だから誰でも当たる」と安易に考えるのは禁物です。応募にはルールがあり、当選後にも長い手続きが待っています。本記事では、DV Programの仕組みから応募方法、当選確率、当選後のプロセスまで、日本人の方に向けて2026年の最新情報をもとに徹底的に解説していきます。
関連記事: DVプログラムの最新年度情報についてはDV-2025プログラム詳細ガイドもあわせてご覧ください。
DV Programとは何か?制度の基本を理解する
DV Program、正式名称 Diversity Immigrant Visa Programは、米国国務省(U.S. Department of State)が管轄する移民ビザプログラムです。日本語では「多様性ビザプログラム」や「グリーンカード抽選」「グリーンカード宝くじ」などと呼ばれています。
このプログラムの核心はシンプルです。過去5年間にアメリカへの移民が少なかった国の出身者を対象に、毎年約55,000件の永住権ビザ(グリーンカード)を抽選で発給する制度です。
一般的なグリーンカード取得ルート――たとえば雇用ベース(EB系)や家族ベースの申請――では、スポンサーの存在や何年にもわたる待機期間が必要になります。一方、DV Programは、学歴か職歴の最低条件さえ満たせば、個人で直接応募できるという点で非常にユニークです。
なぜ「Diversity(多様性)」なのか
アメリカは「移民の国」として知られていますが、実際には移民の出身国には大きな偏りがあります。メキシコ、インド、中国、フィリピンなどからの移民が圧倒的に多く、アフリカやオセアニアなど一部の地域からの移民は非常に少ない。
DV Programは、この偏りを是正し、移民の出身国の多様性を確保することを目的としています。だからこそ、移民数が多い国の出身者は応募資格がなく、逆に日本のように移民数が比較的少ない国の出身者にはチャンスが与えられているのです。
DV Programの歴史:いつ、なぜ始まったのか
DV Programの起源は**1990年移民法(Immigration Act of 1990)**に遡ります。当時のジョージ・H・W・ブッシュ大統領が署名したこの法律により、多様性ビザカテゴリーが新設されました。
実はそれ以前にも、1986年と1988年の移民法改正で類似の「ビザ抽選」制度は存在していましたが、主にアイルランド系移民を対象とした一時的な措置でした。1990年の法改正で、現在の形のDV Programが恒久的な制度として確立されたのです。
1995年のDV-1997プログラムから現在の電子応募システムに移行し、それ以来、毎年世界中から数百万件の応募が集まるようになりました。
プログラムの存続については、これまで何度も議論が行われてきました。特にトランプ政権時代(2017年~2021年)には廃止法案が提出されたこともありますが、議会を通過するには至っていません。2026年現在も、DV Programは引き続き実施されています。
DV Programの仕組み:年間スケジュールと流れ
DV Programは毎年決まったスケジュールで運営されています。全体の流れを把握しておくことが重要です。
| 時期 | イベント | 詳細 | | :--- | :--- | :--- | | 10月上旬~11月上旬 | 応募期間(約30~35日間) | dvprogram.state.govからオンラインで応募 | | 翌年5月上旬 | 当選発表 | dvprogram.state.govで確認番号を入力して確認 | | 翌年10月1日~翌々年9月30日 | ビザ発給年度 | 当選者がビザを取得できる期間 |
たとえば、DV-2028プログラムの場合を例にとると:
- 2026年10月頃:応募受付開始
- 2026年11月頃:応募締切
- 2027年5月頃:当選結果発表
- 2027年10月~2028年9月:当選者へのビザ発給期間
この「2028」という数字は、ビザが発給される会計年度(Fiscal Year)を指しています。応募してからビザを手にするまで、最短でも約1年半から2年かかるということを覚えておいてください。
応募資格:あなたはDV Programに応募できるか?
DV Programに応募するには、2つの要件を両方とも満たす必要があります。
要件1:対象国の出身であること
DV Programでは、出身国(Country of Chargeability)は原則として生まれた国で判断されます。国籍や現在の居住地ではありません。
日本生まれの方は応募資格があります。
一方、以下の国で生まれた方は応募資格がありません(DV-2027の例):
アジア: バングラデシュ、中国(本土生まれ)、インド、パキスタン、フィリピン、韓国、ベトナム
北中米: カナダ、メキシコ、ドミニカ共和国、エルサルバドル、ハイチ、ホンジュラス、ジャマイカ、キューバ
南米: ブラジル、コロンビア、ベネズエラ
その他: イギリス(北アイルランドを除く)、ナイジェリア
ただし、ここで重要な例外規則があります。**クロスチャージャビリティ(Cross-Chargeability)**という制度で、以下の場合に別の国の出身として扱われることがあります:
- 配偶者が対象国出身の場合、配偶者の出生国を使って応募できる
- 両親のいずれも非対象国で生まれていない場合、親の出生国を使える場合がある
たとえば、中国本土生まれでも配偶者が日本生まれであれば、日本の枠で応募が可能になるケースがあります。
要件2:学歴または職歴
以下のいずれか一方を満たす必要があります:
A. 学歴要件: 高校卒業(12年間の初等・中等教育課程の修了)またはそれと同等の資格を持っていること。日本の場合、高校卒業資格があればこの要件を満たします。高卒認定(旧大検)でも可。
B. 職歴要件: 過去5年以内に、「2年以上の研修または実務経験」を必要とする職業に2年以上従事した実績があること。該当する職業かどうかは、米国労働省のO*NET OnLine データベースのSVP(Specific Vocational Preparation)評価で判定されます。SVPが7以上(2年以上の訓練が必要)の職種が対象です。
率直に言えば、日本で普通に高校を卒業していれば、学歴要件は問題なくクリアできます。わざわざ職歴要件を使う必要があるのは、中学校卒業までしか学歴がない方のみです。
応募方法:ステップバイステップの完全ガイド
DV Programの応募は完全無料で、唯一の公式サイト dvprogram.state.gov からのみ行えます。第三者の有料代行サービスを使う必要は一切ありません(使っても当選確率が上がることはありません)。
ステップ1:応募期間を確認する
応募期間は通常10月上旬~11月上旬の約30~35日間です。正確な日程は毎年9月頃に国務省から発表されます。応募期間外はフォームにアクセスできません。
ステップ2:必要な情報を準備する
応募フォームに入力する情報を事前に正確に揃えておきましょう:
- 氏名(パスポート記載の通り)
- 生年月日
- 性別
- 出生都市・出生国
- 対象国(通常は出生国と同じ)
- 有効なパスポート情報(番号、有効期限、発行国)
- 郵便番号を含む住所
- 電話番号・メールアドレス
- 最終学歴
- 婚姻状況
- 配偶者の情報(既婚の場合)
- 21歳未満の未婚の子供全員の情報
- 応募者本人、配偶者、各子供の顔写真
ステップ3:写真を準備する(ここが最重要!)
実は、DV Programで最も多い不備・失格理由が写真の不備です。以下の要件を厳守してください:
| 項目 | 要件 | | :--- | :--- | | ファイル形式 | JPEG(.jpg) | | サイズ | 600×600ピクセル | | ファイルサイズ | 240KB以下 | | 背景 | 白またはオフホワイトの無地 | | 表情 | ニュートラル(自然な表情)、口を閉じた状態 | | 頭部の割合 | 写真全体の50%~69% | | 眼鏡 | 着用不可(度付き・サングラスともに不可) | | 頭部の覆い | 宗教上の理由を除き不可 | | 撮影時期 | 応募日から6ヶ月以内 |
よくある写真の不備で失格になるケース:
- 背景が白でない(グレーや青)
- 眼鏡をかけたまま撮影
- 顔のサイズが規定外(小さすぎるor大きすぎる)
- 過度な画像加工・フィルター使用
- 古い写真の使い回し
- 解像度が低い(ぼやけている)
写真は証明写真の専門店で「アメリカDVプログラム用」と指定して撮影するのが最も確実です。国務省の公式サイトには写真チェックツールもありますので、提出前に必ず確認しましょう。
ステップ4:オンラインフォームの入力
dvprogram.state.govにアクセスし、**E-DV Entry Form(DS-5501に相当)**に情報を入力します。フォームは英語で記入する必要がありますが、内容自体は難しくありません。
入力のポイント:
- 名前はパスポートの記載通りに入力(ローマ字)
- 住所は現住所を英語表記で入力
- 「Native country」は通常、出生国と同じ
- 配偶者や子供の情報も漏れなく入力(記載漏れは当選後に問題になります)
ステップ5:確認番号を絶対に保存する
応募完了後、画面にConfirmation Number(確認番号)が表示されます。この番号は何よりも大切です。
- 当選結果の確認に必要
- 当選後のすべての手続きで使用
- 紛失した場合の再発行は不可
スクリーンショットを撮り、メールで自分に送り、紙にも書き留めてください。くどいようですが、この番号を失くすと、当選しても確認できません。
当選確率:日本人はどのくらい当たるのか?
DV Programの当選確率は、正直なところ「低い」と言わざるを得ません。しかし、地域や年度によってばらつきがあります。
全体の数字
近年の全体的なデータは以下の通りです:
| 年度 | 応募総数(概算) | 当選通知数 | 実際のビザ発給上限 | | :--- | :--- | :--- | :--- | | DV-2024 | 約1,150万件 | 約116,000人 | 55,000件 | | DV-2025 | 約1,250万件 | 約120,000人 | 55,000件 | | DV-2026 | 約1,340万件 | 約125,000人 | 55,000件 |
当選通知数がビザ発給上限の55,000件を大きく上回っているのは、当選しても辞退する人や書類不備で最終的にビザを取得できない人がいるためです。
地域別の当選配分
DV Programは6つの地域に分けてビザ枠を配分しています:
| 地域 | 配分割合の目安 | 対象の主な国 | | :--- | :--- | :--- | | アフリカ | 最大(約40-50%) | エチオピア、エジプト、コンゴなど | | アジア | 中程度(約15-20%) | 日本、ネパール、イランなど | | ヨーロッパ | 中程度(約15-25%) | ウクライナ、ウズベキスタンなど | | 北米 | 最小(約1%未満) | バハマなど | | 南米/カリブ | 少(約5-8%) | ペルー、アルゼンチンなど | | オセアニア | 少(約3-5%) | オーストラリア、NZなど |
日本人の当選実績
日本はアジア地域に分類されます。具体的な日本人の当選者数は年度によって変動しますが、近年の傾向として:
- 応募数: 日本からの応募は年間数千件から数万件程度
- 当選率: 日本からの応募者の当選率はおおよそ0.5%~1.5%程度と推定
- 実際のビザ取得者: 年間100人前後~数百人程度
正確な国別データは国務省の年次報告書(Annual Report of the Visa Office)で確認できます。アフリカ地域の国々と比べると日本の枠は少ないですが、アジア地域のなかでは一定の配分があります。
率直に言えば、宝くじよりは遥かに高い確率です。しかも応募は無料で、毎年チャレンジできます。「当たったらラッキー」くらいの気持ちで、毎年欠かさず応募し続けるのが現実的な戦略でしょう。
当選結果の確認方法
当選結果はdvprogram.state.govのEntrant Status Checkページでのみ確認できます。
確認に必要なもの
- 確認番号(Confirmation Number)
- 氏名
- 生年月日
確認の流れ
- dvprogram.state.govにアクセス
- 「Entrant Status Check」をクリック
- 確認番号、氏名、生年月日を入力
- 結果が表示される
結果は通常、5月上旬から確認可能になり、翌年9月30日までチェックできます。
重要な注意事項:
- 当選通知はメールでは届きません。「当選しました」というメールが来たら、それは100%詐欺です
- 結果確認は公式サイトでのみ可能
- 当選していない場合は「Not Selected」と表示される
- 当選した場合は「Selected」と表示され、次のステップの指示が表示される
当選後の手続き:ここからが本当のスタート
当選通知を受け取っても、それはまだゴールではありません。むしろ、ここからが本当に大変な手続きの始まりです。
ステップ1:DS-260の提出(移民ビザ申請書)
当選が確認されたら、まず**DS-260(Online Immigrant Visa Application)**をオンラインで提出します。これは非常に詳細な申請書で、以下のような情報を求められます:
- 出生から現在までの居住歴
- 過去の渡航歴
- 職歴・学歴の詳細
- 家族情報
- セキュリティ関連の質問
DS-260は**CEAC(Consular Electronic Application Center)**から提出します。主応募者だけでなく、同行する配偶者や子供も個別にDS-260を提出する必要があります。
ステップ2:必要書類の準備
DS-260提出後、ビザ面接に向けて以下の書類を準備します:
| 書類 | 詳細 | | :--- | :--- | | 有効なパスポート | ビザ発給日から少なくとも6ヶ月以上の有効期限 | | 出生証明書 | 戸籍謄本の英訳(日本の場合) | | 高校卒業証明書 | 英文の卒業証明書、成績証明書 | | 警察証明書 | 日本の場合は各都道府県の警察本部で取得 | | 写真 | ビザ用規格の写真 | | 財政証明 | 収入証明、銀行残高証明、またはAffidavit of Support(I-134) | | 軍歴証明書 | 該当する場合 |
ステップ3:ケースナンバーが「カレント」になるのを待つ
DV Programでは当選者にケースナンバー(Case Number)が割り当てられます。このナンバーが低いほど早くビザ面接に呼ばれます。国務省は毎月「Visa Bulletin」を発行し、その月にどのケースナンバーまで面接を実施するか(カットオフナンバー)を公表しています。
自分のケースナンバーがカットオフ以下になった月(「カレント」になった月)に、面接の案内が届きます。ケースナンバーが高い場合、会計年度内(9月30日まで)に面接まで進めないリスクがあることに注意してください。
ステップ4:健康診断
ビザ面接前に、米国大使館が指定する医療機関で健康診断を受ける必要があります。日本の場合は、東京・大阪などの指定クリニックで受診します。
主な検査内容:
- 一般的な身体検査
- 予防接種の確認(必要に応じて追加接種)
- 血液検査(梅毒、結核のスクリーニング)
- 胸部X線(必要な場合)
費用は自己負担で、おおよそ30,000円~50,000円程度です。
ステップ5:ビザ面接
在日米国大使館(東京)または領事館で面接を受けます。面接官は以下のことを確認します:
- DV Programの応募資格を本当に満たしているか
- 提出書類に虚偽がないか
- 移民ビザ取得の不適格事由に該当しないか
- 米国で公的扶助に頼ることなく生活できるか
面接は通常英語で行われますが、日本語の通訳が提供される場合もあります。面接時間は10~20分程度が一般的です。
ステップ6:ビザ発給と渡米
面接に合格すると、パスポートにDVビザのスタンプが押され(または別途郵送され)、ビザの有効期間内に米国に入国する必要があります。
米国に入国した時点で永住権が有効になり、後日グリーンカード(実物のカード)が郵送されます。
DV Programにかかる費用
応募自体は完全無料ですが、当選後の手続きには費用がかかります:
| 項目 | 費用の目安 | | :--- | :--- | | DV Programへの応募 | 無料 | | DS-260処理手数料 | $330/人 | | 健康診断 | 約30,000~50,000円 | | 警察証明書 | 無料~数千円 | | 書類の英訳 | 数千円~数万円 | | USCIS移民手数料(グリーンカード発行) | $220/人 | | 渡航費用 | 変動あり |
一人当たり合計で10万円~20万円程度は見込んでおく必要があります。家族同行の場合はさらに増えます。
関連記事: グリーンカード取得の全体像についてはグリーンカード申請手続き完全ガイドをご参照ください。
DV Program vs 他のグリーンカード取得方法の比較
DV Program以外にもグリーンカードを取得する方法はいくつかあります。それぞれの特徴を比較してみましょう。
| 項目 | DV Program | 雇用ベース(EB系) | 家族ベース | EB-5投資 | | :--- | :--- | :--- | :--- | :--- | | 費用 | 応募無料 | 数千~数万ドル | 数百~数千ドル | 80万~105万ドル | | スポンサー | 不要 | 雇用主が必要 | 米国市民/永住者の親族 | 不要(投資必要) | | 待機期間 | 約1.5~2年 | 数年~10年以上 | 数ヶ月~20年以上 | 2年~5年以上 | | 確実性 | 抽選のため不確実 | 条件を満たせば確実 | 条件を満たせば確実 | 条件を満たせば確実 | | 難易度 | 低(応募は簡単) | 中~高 | 低~中 | 高(高額投資) | | 年間発給数 | 55,000 | 約140,000 | 約230,000 | 約10,000 |
DV Programの最大の魅力は、スポンサーなしで個人が直接応募でき、費用もほぼかからないという点です。一方、抽選なので結果が読めないというのが最大のデメリットでもあります。
だからこそ、DV Programだけに頼るのではなく、他のビザの選択肢も並行して検討しておくことをお勧めします。
当選確率を少しでも上げるためのヒント
「抽選なのに確率を上げる方法なんてあるの?」と思われるかもしれません。正直なところ、DV Programは完全にランダムな抽選であり、当選確率を直接操作する方法はありません。
ただし、「失格にならない」ための対策は確実にあります:
1. 毎年必ず応募する
当たり前のようですが、応募しなければ当選しません。毎年10月の応募期間に必ずエントリーしましょう。5年連続で応募すれば、少なくとも1回は当選する確率はそれなりに上がります。
2. 写真の品質を完璧にする
前述の通り、写真の不備は最も多い失格理由です。証明写真の専門店で撮影し、公式の写真チェックツールで必ず確認しましょう。
3. 配偶者がいる場合は二人とも応募する
DV Programでは、夫婦がそれぞれ別々に応募することが認められています。どちらかが当選すれば、配偶者と子供もDVビザの対象になります。これにより、家族単位での当選確率が事実上2倍になります。
4. 情報は正確に、嘘をつかない
書類に虚偽があった場合、当選しても面接で不適格と判断されます。それどころか、将来のすべてのビザ申請に悪影響を及ぼす可能性があります。正直に、正確に記入してください。
5. 応募直後や締切直前を避ける(俗説)
「応募期間の中頃に応募すると当選しやすい」という都市伝説がありますが、国務省はこれを否定しています。抽選はコンピューターによる完全ランダム選択であり、応募時期は関係ありません。ただし、締切直前はサーバーが混み合って応募できないリスクがあるため、余裕を持って応募するのは賢明です。
6. 代行業者に頼る必要はない
「当選確率を上げます」と謳う代行業者が存在しますが、彼らに代行してもらっても当選確率は変わりません。応募は無料で簡単なので、自分で行いましょう。高額な手数料を請求する詐欺業者にも注意してください。
DV Programに関する詐欺に注意
DV Programに関連した詐欺は年々巧妙になっています。以下のパターンに注意してください:
よくある詐欺の手口
- 「当選おめでとうございます」というメール: 国務省は当選をメールで通知しません。すべて詐欺です
- 手数料を要求する代行業者: 応募は無料であり、「特別な方法で当選確率を上げる」ことは不可能です
- 偽のウェブサイト: 公式サイトはdvprogram.state.govのみです。類似ドメインに注意
- 個人情報の要求: 確認番号や銀行口座情報をメールで求められたら詐欺です
鉄則: DV Programに関する情報は、**米国国務省の公式サイト(travel.state.gov)**のみを信頼してください。
日本在住者が知っておくべき特有のポイント
戸籍関連の書類
日本には出生証明書(Birth Certificate)という制度がないため、戸籍謄本の英訳がこれに代わります。翻訳は公認翻訳者に依頼するか、適切な証明付きの翻訳を準備する必要があります。
警察証明書(犯罪経歴証明書)
各都道府県の警察本部で取得します。申請から発行まで2~3週間かかるため、早めに準備しましょう。16歳以上で6ヶ月以上居住した国すべての警察証明が必要です。
健康診断の指定医療機関
ビザ面接前の健康診断は、米国大使館が指定する医療機関でのみ受診できます。東京では聖路加国際病院などが指定されています。予約が混み合うことがあるため、早めの予約を推奨します。
面接は東京の米国大使館で
日本在住者のDVビザ面接は**在日米国大使館(東京・赤坂)**で行われます。地方在住の方は交通費と宿泊費も予算に入れておきましょう。
よくある質問(FAQ)
Q: DV Programの応募にお金はかかりますか?
A: 応募は完全無料です。dvprogram.state.govからの応募に一切費用はかかりません。お金を要求するサイトやサービスは詐欺の可能性が高いです。
Q: 日本人はDV Programに応募できますか?
A: はい、できます。日本は対象国に含まれています。日本で生まれた方は応募資格があります。
Q: 一人で複数回応募できますか?
A: いいえ、一人一回のみです。複数回応募した場合、すべてのエントリーが無効になります。ただし、夫婦がそれぞれ一回ずつ応募するのは認められています。
Q: 当選したら必ずグリーンカードがもらえますか?
A: いいえ。当選は「ビザ面接に進む権利」を得たに過ぎません。面接で不適格と判断されたり、必要書類が揃わなかったり、ケースナンバーが年度内にカレントにならなかった場合、ビザは発給されません。
Q: 英語ができなくても応募できますか?
A: 応募自体は英語力を問われません。ただし、当選後のDS-260入力やビザ面接は基本的に英語で行われます。面接時に通訳が提供される場合もありますが、基本的な英語力があると手続きがスムーズです。
Q: 日本に住んでいなくても応募できますか?
A: はい。DV Programの応募資格は「出生国」で判断されるため、現在の居住地は問いません。日本生まれであれば、世界中どこに住んでいても応募可能です。
Q: 当選後、いつまでにアメリカに行く必要がありますか?
A: ビザが発給される会計年度の9月30日までに入国する必要があります。たとえばDV-2028で当選した場合、2028年9月30日が期限です。
Q: 家族も一緒にグリーンカードを取得できますか?
A: はい。主応募者が当選した場合、配偶者および21歳未満の未婚の子供もDVビザの対象になります(派生ビザ)。
Q: DV Programは将来廃止される可能性がありますか?
A: 過去に何度か廃止法案が提出されていますが、2026年現在、プログラムは継続しています。ただし、移民法改正の議論が活発化すれば、将来的に変更・廃止される可能性はゼロではありません。応募できる今のうちにチャレンジしておくことをお勧めします。
Q: 当選しなかった場合、来年また応募できますか?
A: はい、何度でも応募できます。毎年新しいプログラムとして実施されるため、前年の結果は翌年に影響しません。
まとめ:DV Programは「無料の宝くじ」——毎年挑戦する価値がある
DV Program(多様性ビザプログラム)は、アメリカ永住権をスポンサーなし・無料で取得できる唯一の公的制度です。当選確率は決して高くありませんが、応募にリスクやコストがほとんどないことを考えれば、応募しない理由がないと言えるでしょう。
ポイントをおさらいします:
- 応募は無料、公式サイト dvprogram.state.gov からのみ
- 日本人は応募資格あり(高校卒業以上が必要)
- 毎年10月頃に応募期間開始
- 写真の品質が最も重要な成功要因
- 確認番号は絶対に保存
- 夫婦で応募すれば当選確率2倍
- 当選後も面接・書類準備が必要
まだ応募したことがない方は、今年の秋にぜひ初めてのエントリーを。すでに応募経験がある方は、今年も忘れずにチャレンジしてください。
アメリカでの新生活への第一歩は、案外簡単なフォーム入力から始まるかもしれません。
さらに詳しく知りたい方へ: アメリカのビザの種類と選び方やグリーンカード申請手続き完全ガイドも参考にしてください。
参考リンク・公式情報源
免責事項
この記事は教育目的のみであり、法的助言を構成するものではありません。具体的な移住やビジネスの決定については、必ず認可された専門家(弁護士、会計士など)にご相談ください。
Nippon to USA 編集部
NipponToUSA ライター。アメリカでのビジネスと移住に関する専門情報を日本語でお届けします。


