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アメリカ就労ビザ完全ガイド2026|種類・取得方法・費用を徹底比較

アメリカの就労ビザは約10カテゴリーあり、日本人の代表はH-1B・E-2・L-1・O-1の4種類です。2026年最新の費用・期間・抽選の有無・配偶者就労を比較表で解説し、取得方法をルート別のステップで紹介します。

Daniel Aydin

Daniel Aydin

Plansera AI 創業者 / 法学士・移民法実務家

19 min read
アメリカ就労ビザの種類比較イメージ。H-1B・E-2・L-1・O-1の取得方法と2026年最新費用を解説する完全ガイドのサムネイル

アメリカ就労ビザ完全ガイド2026|種類・取得方法・費用を徹底比較

アメリカの就労ビザは移民国籍法(INA §101(a)(15))に基づき約10カテゴリーに分かれ、日本人が利用する代表的な種類はH-1B(専門職)、E-2(投資家)、L-1(企業内転勤)、O-1(卓越した能力者)の4つです。取得の基本ルートは2つあり、米国雇用主のスポンサーを得てUSCISに請願する方法(H-1B・L-1・O-1)と、自分の事業投資によりスポンサー不要で申請する方法(E-2)に分かれます。

この記事では、2026年6月時点の最新の費用・期間・抽選の有無・配偶者就労の可否を比較表で整理し、ルート別の取得手順をステップ形式で解説します。観光・留学・永住を含むアメリカのビザ全体の一覧はアメリカビザの種類一覧をご覧ください。

情報の根拠: 本記事は、米国国務省ビザサービス(travel.state.gov)、USCIS費用一覧 G-1055(uscis.gov/g-1055)、在日米国大使館(jp.usembassy.gov)の公開情報に基づいています。最終確認日: 2026年6月11日。


アメリカの就労ビザにはどんな種類がある?【H-1B・E-2・L-1・O-1比較表】

日本人がアメリカで働くための就労ビザは、H-1B・E-2・L-1・O-1の4種類でほとんどのケースをカバーできます。4つのビザの対象者・期間・抽選の有無・費用・配偶者就労の違いは以下の表のとおりです。

項目H-1B(専門職)E-2(投資家)L-1(企業内転勤)O-1(卓越能力)
対象者学士号以上の専門職(IT・会計・コンサルなど)米国事業に投資・経営する日本国籍者日本の関連会社から転勤する管理職・専門職科学・芸術・スポーツ等で卓越した実績を持つ人
期間初回3年(最長6年)滞在2年単位(ビザは最長5年・無制限更新可)初回1〜3年(L-1A最長7年/L-1B最長5年)初回3年(1年ごとに延長可・上限なし)
抽選あり(年間枠65,000+修士枠20,000件)なしなしなし
政府費用合計約$3,800$315約$2,690約$1,860
配偶者の就労H-4は条件付きで可E-2Sは自動的に就労可L-2は自動的に就労可O-3は就労不可

費用は2026年6月時点の政府費用(MRVビザ申請費用+USCIS請願費用等)の合計で、雇用主負担分を含みます。弁護士費用($3,000〜$15,000程度)は別途必要です。内訳は後述の費用表をご覧ください。

各ビザの詳しい要件と申請戦略は個別ガイドで解説しています。

  • H-1Bビザ: 最も発給数が多い専門職ビザ。毎年3月の電子抽選への当選が必要 → H-1Bビザ完全ガイド
  • E-2ビザ: 日米通商航海条約に基づく投資家ビザ。抽選・スポンサー不要 → E-2ビザ完全ガイド
  • L-1ビザ: 過去3年以内に日本の関連会社で1年以上の勤務経験が必要 → L-1ビザ徹底解説
  • O-1ビザ: 受賞歴・メディア掲載など卓越した実績の証明が必要。学歴要件なし → O-1ビザ完全ガイド

主要4種類のほかにも、E-1(日米間の貿易家)、P(アスリート・芸能人)、R-1(宗教従事者)、H-2B(季節・非農業労働者)などの就労カテゴリーがあります。なお、TNビザはカナダ・メキシコ国籍者専用のため、日本国籍者は利用できません。


就労ビザの取得方法は?【2つの基本ルートをステップ解説】

アメリカ就労ビザの取得方法は、「雇用主スポンサー型」(H-1B・L-1・O-1)と「投資型・自己スポンサー」(E-2)の2ルートに大別されます。どちらのルートでも、最終的に在日米国大使館・領事館での面接を経てビザが発給されます。

雇用主スポンサー型(H-1B・L-1・O-1)はどう取得する?【6ステップ】

雇用主スポンサー型は、米国の雇用主がUSCISに請願書(Form I-129)を提出し、承認後に本人が大使館でビザ申請する流れです。全体の所要期間は3ヶ月〜1年です。

  1. 雇用主の確保 — 米国企業からの内定、または日本企業の米国拠点への転勤辞令を得る
  2. 抽選登録(H-1Bのみ) — 毎年3月にUSCISへ電子登録(登録料$215)。FY2027分からは提示賃金が高いほど当選確率が上がる加重抽選方式
  3. 請願書(I-129)の提出 — 雇用主がUSCISに提出。審査は通常2〜6ヶ月(プレミアム処理$2,805で15営業日に短縮可)
  4. DS-160の作成と面接予約 — 請願承認後、オンライン申請書DS-160を作成し、在日米国大使館・領事館の面接を予約
  5. 面接とビザ発給 — 面接後、通常1〜2週間でビザが貼付されたパスポートが返送される
  6. 渡米・就労開始 — H-1Bは原則10月1日(米国会計年度の開始日)から就労可能

投資型(E-2)はどう取得する?【5ステップ】

E-2ビザは、雇用主も抽選も不要で、自分の事業投資により申請できる唯一の主要就労ビザです。USCISへの請願が不要で大使館に直接申請でき、所要期間は3〜6ヶ月です。

  1. 事業計画書の作成 — 5年間の収益・雇用計画を含むビジネスプランを作成
  2. 会社設立と投資の実行 — 米国法人の設立、資金送金、物件・設備の契約(目安$100,000以上)
  3. 申請書類の提出 — DS-160とE-2申請パッケージを在日米国大使館のEビザ部門に提出
  4. 面接 — 書類審査(2週間〜2ヶ月)の後、大使館で面接
  5. ビザ発給・渡米 — 発給後に渡米し、事業の運営を開始

取得までの期間はどのくらい?【タイムライン比較表】

ビザ申請開始〜就労開始の目安期間短縮の手段
H-1B6〜12ヶ月(3月抽選→10月就労開始)プレミアム処理(請願審査を15営業日に短縮)
L-13〜8ヶ月プレミアム処理
O-13〜6ヶ月プレミアム処理
E-23〜6ヶ月—(USCIS請願が不要なため元々短い)

抽選のない就労ビザはどれ?【E-2・L-1・O-1という選択肢】

抽選なしで取得できる代表的な就労ビザは、E-2(投資家)・L-1(企業内転勤)・O-1(卓越能力)の3種類です。H-1Bは年間枠を応募が大幅に上回り、近年の抽選当選率は約25〜30%にとどまるため、抽選に依存しないルートの検討が現実的です。

ただし、L-1は日本の勤務先に米国拠点(または新規設立計画)があること、O-1は国際的に評価された実績があることが前提で、誰でも選べるわけではありません。

この3つの中で、雇用主のスポンサーなしに自分の意思だけで申請できるのはE-2ビザだけです。E-2ビザは$100,000程度からの事業投資が目安で、配偶者(E-2S)は自動的に就労でき、事業が継続する限り無制限に更新できます。投資額の考え方、事業計画書の作成、アメリカでの会社設立から面接までの具体的な手順は、E-2ビザ完全ガイド【2026年版】で詳しく解説しています。


就労ビザの費用はいくら?【2026年最新の内訳表】

アメリカ就労ビザの政府費用は、E-2が$315、O-1が約$1,860、L-1が約$2,690、H-1Bが約$3,800です(2026年6月時点)。費用の内訳は以下のとおりです。

費用項目H-1BL-1O-1E-2
ビザ申請費用(MRV)$205$205$205$315
抽選登録料$215
I-129請願費用$780$1,385$1,055—*
ACWIA研修費$1,500
不正防止費$500$500
庇護プログラム費$600$600$600
合計(政府費用)約$3,800約$2,690約$1,860$315

E-2は在日米国大使館への直接申請のためUSCIS請願費用が不要です(米国内でのステータス変更の場合のみI-129費用$1,015)。

従業員25人以下の小規模雇用主・非営利団体は、I-129請願費用と庇護プログラム費に減額があります(出典: USCIS G-1055)。

2025〜2026年の費用関連の変更点は2つあります。第一に、2025年7月4日成立の法律(HR-1)でほぼ全ての非移民ビザ発給時に$250の「ビザインテグリティ費用」が新設されましたが、2026年6月11日時点で徴収は開始されていません。第二に、2025年9月の大統領布告によるH-1Bへの$100,000の追加費用は、2026年6月8日に連邦地裁が無効と判断したため、2026年6月時点では課されていません(政府側は控訴の見込み)。


よくある質問(FAQ)

質問:日本人がアメリカで働くにはどのビザが必要ですか? 答え: 日本人がアメリカで合法的に働くには、H-1B(専門職)、E-2(投資家)、L-1(企業内転勤)、O-1(卓越した能力者)のいずれかの就労ビザが代表的な選択肢です。ESTAや観光ビザ(B-1/B-2)での就労は法律で禁止されています。自分の学歴・職歴・資金状況に合ったカテゴリーを選ぶことが第一歩です。

質問:就労ビザの取得方法を簡単に教えてください。 答え: 雇用主スポンサー型(H-1B・L-1・O-1)は、米国雇用主がUSCISに請願書I-129を提出し、承認後に在日米国大使館で面接を受けて取得します。投資型(E-2)は、米国で会社を設立して投資を実行し、大使館に直接申請します。所要期間はいずれも3ヶ月〜1年が目安です。

質問:H-1Bビザの抽選の当選確率はどのくらいですか? 答え: H-1Bの年間発給枠は65,000件+米国修士号以上の20,000件で、近年の抽選当選率は登録ベースで約25〜30%です。FY2027分(2026年3月登録)からは登録料が$10から$215に値上げされ、提示賃金の水準が高いほど当選確率が上がる加重抽選方式に変更されました。

質問:抽選のない就労ビザはありますか? 答え: はい、E-2(投資家)、L-1(企業内転勤)、O-1(卓越した能力者)には抽選も年間発給枠もありません。このうち雇用主のスポンサーなしで申請できるのはE-2ビザのみで、$100,000程度からの事業投資が目安となります。

質問:学歴がなくても取得できる就労ビザはありますか? 答え: はい、E-2ビザとO-1ビザには学歴要件がありません。E-2は投資資金と実現性のある事業計画、O-1は受賞歴やメディア掲載などの卓越した実績があれば申請できます。L-1も学位そのものより、関連会社での勤務経験と職務内容が重視されます。

質問:就労ビザの費用は誰が負担しますか? 答え: H-1BのACWIA研修費($1,500)と不正防止費($500)は、法律上雇用主が負担しなければなりません。I-129請願費用も実務上は雇用主負担が一般的です。申請者本人の負担となるのは、主にビザ申請費用(MRV、$205〜$315)です。

質問:就労ビザで配偶者も働けますか? 答え: ビザの種類によって異なります。E-2配偶者(E-2S)とL-1配偶者(L-2)は身分に付随して自動的に就労でき、H-4(H-1B配偶者)は本人のI-140承認済みなど一定の条件を満たす場合のみ就労許可(EAD)を取得できます。O-3(O-1配偶者)は就労できません。

質問:就労ビザから永住権(グリーンカード)に切り替えられますか? 答え: はい、可能です。代表的なルートは、H-1BからEB-2/EB-3への切り替えと、L-1AからEB-1C(多国籍企業役員)への切り替えです。E-2は単独では永住権につながりませんが、保持者が別途EB-5投資($800,000〜)を行う方法があります。詳細はグリーンカード完全ガイドをご覧ください。

質問:ビザインテグリティ費用($250)は就労ビザにもかかりますか? 答え: 対象になる予定です。2025年7月成立の法律(HR-1)により、H-1B・E-2・L-1・O-1を含むほぼ全ての非移民ビザの発給時に$250を課す規定が新設されました。ただし2026年6月11日時点で徴収は始まっておらず、2026会計年度中(2026年9月30日まで)の開始が見込まれています。

質問:H-1Bの$100,000(10万ドル)の追加費用はまだ必要ですか? 答え: いいえ、2026年6月時点では不要です。2025年9月の大統領布告による$100,000の支払い要件は、2026年6月8日にマサチューセッツ連邦地裁が違法・無効と判断しました。ただし政府側の控訴が見込まれるため、申請前にUSCIS公式サイトで最新の状況を確認してください。


免責事項

本記事は、アメリカの就労ビザ制度に関する一般的な情報提供を目的としており、個別の案件に対する法的アドバイスではありません。申請要件・費用・処理期間は頻繁に変更されるため、最新情報は以下の公式情報源でご確認ください。

公式情報源:

最終更新: 2026年6月11日

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免責事項

この記事は教育目的のみであり、法的助言を構成するものではありません。具体的な移住やビジネスの決定については、必ず認可された専門家(弁護士、会計士など)にご相談ください。

この記事の監修・執筆者

Daniel Aydin

Daniel Aydinダニエル・アイディン

Plansera AI 創業者 / 法学士・移民法実務家

Daniel Aydin(ダニエル・アイディン)は、AIによる事業計画書作成サービス「Plansera AI」の創業者です。Eastern Mediterranean University 法学部卒(法学士)。米国テキサス州ダラスの移民法律事務所で LegalTech・成長責任者を務め、E-2ビザをはじめとする数多くの移民・起業案件の実務に携わってきました。さらに Gusto(Y Combinator 出身のユニコーン企業)や RemoteTeam.com で国際労務・コンプライアンスの法務コンサルタントを歴任。法律とテクノロジーの両分野の知見を活かし、日本人起業家のアメリカ進出を支援しています。

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