アメリカのビザにはどのような種類がありますか?
アメリカには多種多様なビザが存在し、それぞれ目的や要件が異なります。代表的なビザの種類と、それぞれの特徴について解説します。

Daniel Aydin監修
Plansera AI 創業者 / 法学士・移民法実務家
回答
アメリカのビザの種類について
アメリカへの渡航を検討する際、最初に理解する必要があるのがビザの種類です。アメリカには、観光、留学、就労、投資など、様々な目的に合わせたビザが存在します。自分に合ったビザを選ぶことは、スムーズな渡航と滞在のために非常に重要です。この記事では、主要なビザの種類と、それぞれの特徴について詳しく解説します。
主要な非移民ビザの種類
非移民ビザとは、アメリカに一時的に滞在するためのビザです。観光やビジネス、留学などが主な目的となります。
- 観光ビザ(B-2): 観光、友人・親族訪問、治療などを目的とするビザです。最長6ヶ月の滞在が認められます。
- ビジネスビザ(B-1): 商談、会議参加、市場調査などを目的とするビザです。観光ビザと同様に、最長6ヶ月の滞在が認められます。B-1/B-2ビザとして1つにまとめて申請することも可能です。
- 留学ビザ(F-1): アメリカの大学、高校、語学学校などに留学する際に必要なビザです。学校が発行するI-20という書類が必要になります。学位取得を目的とする場合はF-1ビザが必須です。
- 交流訪問者ビザ(J-1): 研究者、学者、医師などが、アメリカの教育機関や研究機関で研修や研究を行う際に必要なビザです。プログラムによっては、2年間の本国帰国義務が発生する場合があります。
- 就労ビザ(H-1B): 専門職としてアメリカで働く際に必要なビザです。学士号以上の学歴、またはそれに相当する専門知識・経験が求められます。毎年発給数に上限があり、抽選となる場合があります。
- 投資ビザ(E-2): アメリカで事業を経営・投資する際に必要なビザです。アメリカと条約を結んでいる国の国民が対象となります。日本国籍保持者はE-2ビザを申請できます。相当規模の投資、事業の積極的経営が求められます。
- 駐在員ビザ(L-1): アメリカにある関連会社に転勤する際に必要なビザです。管理職または専門知識を有する従業員が対象となります。L-1Aは管理職向け、L-1Bは専門知識を有する従業員向けです。
主要な移民ビザの種類(グリーンカード)
移民ビザとは、アメリカに永住するためのビザ、いわゆるグリーンカードです。取得すると、アメリカで永住権を得ることができます。
- 家族ベースのグリーンカード: アメリカ国民または永住権保持者の親族が申請できるグリーンカードです。配偶者、親、子供などが対象となります。家族関係によって優先順位が異なり、取得までの期間も異なります。
- 就労ベースのグリーンカード: アメリカで働くことを通じて取得できるグリーンカードです。高度なスキルや専門性を持つ人材が対象となります。EB-1、EB-2、EB-3など、いくつかのカテゴリーがあります。労働許可(Labor Certification)が必要となる場合もあります。
- 投資ベースのグリーンカード(EB-5): アメリカの企業に一定額以上の投資を行うことで取得できるグリーンカードです。投資額は、通常105万ドル以上ですが、雇用創出が困難な地域(TEA: Targeted Employment Area)では80万ドルに減額されます。
- 抽選グリーンカード(DVプログラム): 移民率の低い国を対象とした抽選で、毎年5万人にグリーンカードが発給されます。日本は対象国に含まれています。
ビザ申請の一般的な流れ
ビザの種類によって申請プロセスは異なりますが、一般的な流れは以下の通りです。
- ビザ種類の選択: 自分の渡航目的に合ったビザを選択します。
- 申請書類の準備: ビザの種類に応じて必要な書類を準備します。DS-160(非移民ビザ申請書)やI-130(家族移民請願書)などの申請書、パスポート、写真、戸籍謄本などが必要になる場合があります。
- 申請料金の支払い: ビザの種類に応じて申請料金を支払います。料金は変更されることがあるため、最新の情報を確認してください。
- 面接予約: アメリカ大使館または領事館で面接の予約をします。予約状況によっては、数週間から数ヶ月待ちとなる場合があります。
- 面接: 面接では、渡航目的や滞在予定、アメリカとの関係などについて質問されます。正直かつ明確に答えることが重要です。
- ビザ発給: 面接に合格すると、ビザが発給されます。パスポートにビザが貼付され、郵送または窓口で受け取ることができます。
よくある誤解
- 「ビザがあれば必ず入国できる」: ビザはあくまで入国許可申請の権利を与えるものであり、入国審査官が入国を許可するかどうかを最終的に判断します。入国審査では、渡航目的や滞在予定、所持金などについて質問されることがあります。
- 「観光ビザで働ける」: 観光ビザ(B-1/B-2)では、アメリカでの就労は認められていません。違反した場合、ビザ取り消しや強制送還の対象となることがあります。
- 「グリーンカードがあれば自由に働ける」: グリーンカード保持者は、原則としてアメリカで自由に働くことができます。ただし、特定の職種(政府機関など)では、アメリカ市民権が必要となる場合があります。
まとめ
アメリカのビザは多岐にわたり、それぞれ異なる目的と要件があります。ご自身の渡航目的に合ったビザを選択し、必要な手続きを正しく行うことが重要です。ビザ申請には時間がかかる場合もあるため、早めに準備を始めることをお勧めします。
次のステップ
- ご自身の渡航目的を明確にし、最適なビザの種類を特定しましょう。
- アメリカ大使館または領事館のウェブサイトで、ビザ申請に必要な書類や手続きを確認しましょう。
- ビザ申請に必要な書類を準備し、オンラインで申請書を作成しましょう。
- アメリカ大使館または領事館で面接の予約を取りましょう。
- 面接に備え、渡航目的や滞在予定などを明確に説明できるように準備しましょう。
この回答の監修者

Daniel Aydin(ダニエル・アイディン)
Plansera AI 創業者 / 法学士・移民法実務家
Daniel Aydin(ダニエル・アイディン)は、AIによる事業計画書作成サービス「Plansera AI」の創業者です。Eastern Mediterranean University 法学部卒(法学士)。米国テキサス州ダラスの移民法律事務所で LegalTech・成長責任者を務め、E-2ビザをはじめとする数多くの移民・起業案件の実務に携わってきました。さらに Gusto(Y Combinator 出身のユニコーン企業)や RemoteTeam.com で国際労務・コンプライアンスの法務コンサルタントを歴任。法律とテクノロジーの両分野の知見を活かし、日本人起業家のアメリカ進出を支援しています。
免責事項
この回答は教育目的のみであり、法的助言を構成するものではありません。具体的な移住やビジネスの決定については、必ず認可された専門家(弁護士、会計士など)にご相談ください。情報は執筆時点のものであり、法律や規制は変更される可能性があります。