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税金・会計

日本から海外へ転出する際の転出届はどうなりますか?

日本から海外へ転出する際、転出届を提出する必要があります。転出届は、日本の住民票を抜く手続きであり、税金や年金、健康保険などの扱いに影響します。

Q&A

更新 2026年3月11日8 min read

回答

日本から海外転出する際の転出届について

日本から海外へ転出する場合、原則として転出届を提出する必要があります。この手続きは、日本の住民としての登録を抹消し、税法上の居住者から非居住者へと身分を変更する上で非常に重要です。転出届を適切に提出することで、海外在住中の税務上の手続きや、日本国内での税金の取り扱いが大きく変わります。

転出届の提出義務と手続き

日本国内に住所を有していた方が、海外に1年以上居住する予定で出国する場合、転出届を提出する義務があります。これは、住民基本台帳法によって定められています。転出届は、出国前に住んでいた市区町村の役所にて手続きを行います。

手続きには、以下のものが必要になる場合があります。

  • 本人確認書類(運転免許証、パスポートなど)
  • 印鑑(認印で可)
  • マイナンバーカード(またはマイナンバー通知カード)
  • 海外転出先の住所(わかる範囲で)

転出届を提出すると、住民票が消除され、国民健康保険や国民年金の加入資格を喪失します。ただし、国民年金については、任意加入制度を利用することで継続して加入することも可能です。

税金上の影響

海外転出届を提出し、非居住者となると、日本の税法上の取り扱いが大きく変わります。

  • 所得税・住民税: 日本国内で発生した所得(例:日本国内の不動産収入、日本企業からの給与など)に対してのみ課税されます。海外で得た所得は、原則として日本の課税対象とはなりません。
  • 相続税・贈与税: 相続または贈与により財産を取得した場合、相続人または受贈者が非居住者であれば、日本国内にある財産のみが課税対象となります。ただし、過去10年以内に日本に住所を有していた場合は、国内・国外財産が課税対象となる場合があります(2023年税制改正)。
  • 出国税: 2021年1月1日以降、国外転出時において1億円以上の金融資産を保有している場合、出国税(正式名称:国外転出時課税)が課税されることがあります。これは、含み益のある金融資産に対して課税されるもので、事前に税務署への届け出や納税が必要になります。

FBAR(外国銀行口座報告)と税務申告

アメリカに居住する場合、米国の税法に従う必要があります。米国の税法は複雑であり、特にFBAR(外国銀行口座報告)の義務は、多くの日本人にとって重要なポイントです。

  • FBAR: 米国居住者(グリーンカード保持者、米国市民、または一定期間以上米国に滞在している外国人)は、海外の金融口座の合計残高が年間を通じて1万ドルを超えた場合、FinCEN(金融犯罪取締ネットワーク)にFBARを報告する義務があります。報告期限は、通常、翌年の4月15日です。
  • 確定申告: 米国居住者は、全世界所得を米国で申告する義務があります。日本で得た所得も、米国の税法に基づいて申告する必要があります。日米租税条約を活用することで、二重課税を回避できる場合があります。

よくある誤解

  • 転出届を出せば、日本の税金は一切かからない?
    • いいえ、日本国内で発生した所得(不動産収入など)には課税されます。非居住者であっても、源泉徴収される場合があります。
  • 転出届を出さずに海外に住んでいれば、税金は払わなくて良い?
    • いいえ、転出届の有無に関わらず、日本の税法上の居住者であれば、全世界所得に対して課税されます。転出届を出さずに海外に居住している場合、税務署から指摘を受ける可能性があります。
  • アメリカの税金は高いから、申告しなくても大丈夫?
    • いいえ、米国の税法は厳格であり、申告義務を怠ると、罰金や刑事罰が科される可能性があります。必ず税理士などの専門家に相談し、適切な申告を行いましょう。

まとめ

海外転出届は、日本での税金や社会保険の手続きを適切に行う上で非常に重要です。特に、アメリカに居住する場合は、米国の税法(FBARなど)にも注意し、適切な税務申告を行う必要があります。専門家への相談も検討し、正確な情報を基に手続きを進めましょう。

次のステップ

  1. 出国前に、お住まいの市区町村役場で転出届の手続きを行いましょう。
  2. 税理士または税務署に相談し、海外転出後の税金に関する疑問点を解消しましょう。
  3. アメリカに居住する場合は、米国の税法(FBARなど)について理解を深めましょう。
  4. 必要に応じて、米国の税理士に相談し、税務申告の準備を行いましょう。
  5. 日本の銀行口座や証券口座の扱いについて、金融機関に確認しましょう。
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免責事項

この回答は教育目的のみであり、法的助言を構成するものではありません。具体的な移住やビジネスの決定については、必ず認可された専門家(弁護士、会計士など)にご相談ください。情報は執筆時点のものであり、法律や規制は変更される可能性があります。

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