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LLC vs C-Corporation:E-2ビザ起業家はどちらを選ぶべきか?
ビジネス

LLC vs C-Corporation:E-2ビザ起業家はどちらを選ぶべきか?

NipponToUSA編集部
26 min read

LLC vs C-Corporation:E-2ビザ起業家はどちらを選ぶべきか?

免責事項: この記事は教育目的のみであり、法的・税務的助言を提供するものではありません。具体的な状況については、必ず有資格の弁護士・会計士にご相談ください。

はじめに

アメリカでビジネスを始める際、最も重要な決断の一つが会社形態の選択です。E-2ビザ申請者にとって、主な選択肢は以下の2つです:

  1. LLC(Limited Liability Company、有限責任会社)
  2. C-Corporation(C株式会社)

どちらもE-2ビザ申請に使用できますが、それぞれ異なる特徴、メリット、デメリットがあります。

重要: E-2ビザの観点からは、LLCもC-Corporationも同様に認められます。選択は主に税制、将来の計画、ビジネスの性質によります。

LLC(Limited Liability Company)とは?

LLCは、アメリカで最も人気のある会社形態の一つです。

LLCの基本構造

所有者:

  • Member(メンバー)と呼ばれる
  • 1人でも複数人でも可能(Single-Member LLC / Multi-Member LLC)
  • 法人もメンバーになれる

経営:

  • Member-Managed(メンバー自身が経営)
  • または Manager-Managed(マネージャーを雇って経営)

柔軟性:

  • 非常に柔軟な構造
  • Operating Agreement(運営契約)でルールを自由に設定

LLCの税制

LLCの最大の特徴は税制の柔軟性です。

デフォルトの課税方式:

  • Single-Member LLC: Disregarded Entity(個人事業主として扱われる)
  • Multi-Member LLC: Partnership(パートナーシップとして扱われる)

税務上の選択肢: LLCは、IRSにForm 8832を提出することで、以下のように課税方式を選択できます:

  1. Disregarded Entity(個人事業主)- Single-Member LLCのデフォルト
  2. Partnership(パートナーシップ)- Multi-Member LLCのデフォルト
  3. C-Corporationとして課税
  4. S-Corporationとして課税

Pass-Through Taxation(パススルー課税):

  • LLCのデフォルト(Disregarded EntityまたはPartnership)では、利益は直接メンバーに「パススルー」される
  • LLC自体には法人税がかからない
  • メンバーが個人の所得税として納税

例:

  • LLCの利益:$100,000
  • LLCは法人税を支払わない
  • メンバー(あなた)が個人所得税として納税

LLCのメリット

1. シンプルで設立が容易

  • 書類が少ない
  • 維持費用が低い
  • 年次報告要件が緩い(州による)

2. 柔軟な経営構造

  • Operating Agreementで自由にルールを設定
  • 利益配分を柔軟に決められる
  • 取締役会、株主総会などの形式不要

3. Pass-Through課税(デフォルト)

  • 二重課税を回避
  • 法人税なし、個人所得税のみ
  • 初期の赤字を個人の所得と相殺可能

4. 有限責任

  • メンバーの個人資産は保護される
  • ビジネスの負債はLLCの資産のみが対象

5. 税制の選択肢

  • 必要に応じてC-CorpやS-Corpとして課税を選択できる
  • ビジネスの成長に合わせて変更可能

6. プライバシー

  • 所有者情報の開示要件が緩い(州による)

LLCのデメリット

1. 自己雇用税(Self-Employment Tax)

  • Pass-Through課税の場合、メンバーは自己雇用税(15.3%)を支払う
    • Social Security:12.4%
    • Medicare:2.9%
  • 給与と利益の両方に自己雇用税がかかる

2. 投資家からの資金調達が困難

  • ベンチャーキャピタル(VC)は通常、C-Corporationへの投資を好む
  • 株式発行による資金調達が難しい

3. 州によって規則が異なる

  • 各州で異なる規則・要件
  • 複数州で事業を行う場合、複雑になる

4. メンバーの変動時の手続き

  • メンバーの追加・脱退時に手続きが必要
  • Operating Agreementの更新

5. 国際的な認知度

  • 海外(日本など)ではCorporationほど認知されていない
  • 日本の取引先が理解しにくい場合がある

C-Corporation(C株式会社)とは?

C-Corporationは、アメリカの伝統的な会社形態です。

C-Corporationの基本構造

所有者:

  • Shareholders(株主)と呼ばれる
  • 株式の保有により所有権を持つ
  • 1人から無制限の株主

経営:

  • Board of Directors(取締役会)が選任される
  • 取締役会がOfficers(役員:CEO、CFOなど)を任命
  • Officersが日常業務を管理

株主 → 取締役会 → 役員(CEO、CFOなど) → 従業員

C-Corporationの税制

二重課税(Double Taxation):

  1. 法人レベル: C-Corporationの利益に対して法人税(21%、連邦税)
  2. 個人レベル: 配当金を受け取った株主が個人所得税(配当税率)

例:

  • C-Corpの利益:$100,000
  • 法人税(21%):$21,000
  • 残り:$79,000
  • 配当として株主に分配:$79,000
  • 株主が配当税(約15-20%)を支払う:$11,850-15,800
  • 株主の手取り:約$63,200-67,150

実効税率:約37%(法人税21% + 配当税15-20%)

ただし:

  • 給与として支払う部分は法人の経費となり、二重課税を一部回避できる
  • 利益を会社に再投資する場合、配当を出さなければ株主への課税は発生しない

C-Corporationのメリット

1. 投資家からの資金調達が容易

  • ベンチャーキャピタル(VC)、エンジェル投資家が好む
  • 株式発行による資金調達が可能
  • 複数クラスの株式(普通株、優先株)を発行できる

2. 無制限の株主数

  • 株主数に制限なし
  • IPO(株式公開)の道が開かれる

3. 株式譲渡が容易

  • 株式の売買が簡単
  • Exit戦略(M&A、IPO)が柔軟

4. 永続性

  • 株主が変わっても会社は存続
  • 所有権の移転が容易

5. 国際的な認知度

  • 世界中で理解されている形態
  • 日本の取引先も理解しやすい

6. 従業員へのストックオプション

  • 優秀な人材の採用に有利
  • ストックオプション、RSUなどのインセンティブ

7. 利益の再投資

  • 配当を出さなければ、株主への課税は発生しない
  • 成長段階では有利

C-Corporationのデメリット

1. 二重課税

  • 法人税 + 配当税
  • 実効税率が高くなる可能性

2. 複雑で高コスト

  • 設立・維持のコストが高い
  • 取締役会、株主総会の開催義務
  • 詳細な記録・議事録の保管
  • 会計・法務費用が高い

3. 厳格な形式要件

  • 年次株主総会
  • 取締役会会議
  • 議事録の作成・保管
  • 州への年次報告

4. 柔軟性の欠如

  • 利益配分は株式保有比率に基づく
  • 経営構造が固定的

5. 州法の規制

  • 州ごとの規制遵守
  • フランチャイズタックス(州による)

E-2ビザにおけるLLCとC-Corpの違い

重要: E-2ビザ申請の観点からは、LLCもC-Corporationも同様に認められます。移民局(USCIS)は会社形態を問いません。

E-2ビザ要件の確認

E-2ビザの主要要件は以下です(会社形態に関わらず):

  1. 実質的な投資(Substantial Investment)

    • 通常、$100,000以上推奨
    • 事業の規模に応じた十分な投資
  2. 投資資金の出所(Source of Funds)

    • 合法的に取得した資金の証明
  3. リスクにさらされている(At Risk)

    • 投資資金が事業に投入され、リスクを負っている
  4. 実質的な事業(Not Marginal)

    • 家族の生活費以上の収入を生み出す
    • または雇用を創出する
  5. 投資家の支配(Control)

    • 投資家(あなた)が事業の50%以上を所有
    • 経営権を持つ

LLCでのE-2ビザ申請

所有権の証明:

  • Operating Agreementで所有比率を示す
  • メンバーシップ証明書(発行する場合)

支配権の証明:

  • Operating Agreementで経営権を明記
  • Member-Managedの場合は自動的に支配権あり
  • Manager-Managedの場合はあなたがManagerであることを示す

LLCの利点(E-2ビザ):

  • シンプルで理解しやすい
  • 書類が少なく、準備が容易

C-CorporationでのE-2ビザ申請

所有権の証明:

  • Stock Certificates(株券)で所有比率を示す
  • 通常、50%以上の株式を保有

支配権の証明:

  • 取締役会の支配(過半数の取締役)
  • CEOなどのOfficer役職

C-Corpの利点(E-2ビザ):

  • 株式による所有権が明確
  • 移民弁護士・審査官にとって馴染みがある

注意点:

  • E-2ビザではあなたが50%以上の株式を所有する必要がある
  • 他の投資家がいる場合、あなたの持ち株比率を確保

税制の詳細比較

シナリオ1:年間利益$100,000の場合

LLC(Pass-Through課税):

  1. LLCの利益: $100,000
  2. LLC法人税: $0(Pass-Through)
  3. 個人所得税: 約$18,000-25,000(税率による)
  4. 自己雇用税: 約$14,100($100,000の15.3% - ただし上限あり)
  5. 合計税金: 約$32,100-39,100
  6. 手取り: 約$60,900-67,900

C-Corporation(二重課税だが給与を活用):

戦略: 給与$60,000 + 配当$40,000

  1. 給与部分($60,000):

    • 法人が給与として支払う → 法人の経費
    • あなたの個人所得税:約$8,000-12,000
    • Social Security / Medicare税:約$4,590(従業員分、7.65%)
    • 法人のSS/Medicare税:約$4,590(雇用主分、7.65%)
  2. 配当部分:

    • 残りの利益:$100,000 - $60,000 - $4,590(雇用主SS/Medicare) = $35,410
    • 法人税(21%):約$7,436
    • 配当金:$27,974
    • 配当税(約15%):約$4,196
    • 手取り配当:約$23,778
  3. 合計:

    • あなたの手取り:$60,000 - $8,000 - $4,590 + $23,778 = 約$71,188
    • 合計税金:約$28,812

この場合、C-Corpの方が有利

シナリオ2:年間利益$300,000の場合

LLC(Pass-Through課税):

  1. LLCの利益: $300,000
  2. 個人所得税: 約$70,000-90,000(高い税率ブラケット)
  3. 自己雇用税: 約$20,000(Social Securityには上限あり)
  4. 合計税金: 約$90,000-110,000
  5. 手取り: 約$190,000-210,000

C-Corporation(給与 + 配当):

戦略: 給与$120,000 + 配当$180,000

  1. 給与部分($120,000):

    • 個人所得税:約$22,000-28,000
    • SS/Medicare税(従業員):約$9,180
    • 法人のSS/Medicare税:約$9,180
  2. 配当部分:

    • 残りの利益:$300,000 - $120,000 - $9,180 = $170,820
    • 法人税(21%):約$35,872
    • 配当金:$134,948
    • 配当税(約15-20%):約$20,242-26,990
    • 手取り配当:約$107,958-114,706
  3. 合計:

    • 手取り:約$208,000-220,000
    • 合計税金:約$80,000-92,000

この場合もC-Corpが有利な可能性

LLCの「S-Corp課税選択」という第3の道

LLCは、Form 2553を提出してS-Corporationとして課税を選択することもできます。これにより:

  • Pass-Through課税を維持
  • 自己雇用税の節約が可能
  • 給与 + 分配金のハイブリッド

詳細はLLC vs S-Corpの記事をご覧ください。

どちらを選ぶべきか?決定フレームワーク

LLCを選ぶべきケース

以下に該当する場合はLLCが適しています:

小規模~中規模ビジネス

  • レストラン、小売店、コンサルティング
  • 年間利益:$100,000-300,000程度

外部投資を必要としない

  • 自己資金のみ
  • VC、エンジェル投資家からの資金調達の予定なし

シンプルな経営を好む

  • 複雑な形式要件を避けたい
  • 維持コストを抑えたい

オーナー1-3人程度

  • 少人数での運営

柔軟な利益配分を望む

  • 出資比率と異なる利益配分をしたい

初期は赤字予想

  • 赤字を個人の所得と相殺したい

推奨業種:

  • レストラン
  • 小売店
  • コンサルティング
  • ITサービス(小規模)
  • 不動産投資
  • 輸入・貿易(中小規模)

C-Corporationを選ぶべきケース

以下に該当する場合はC-Corporationが適しています:

スケールの大きいビジネス

  • テクノロジースタートアップ
  • 製造業
  • 大規模サービス業

外部投資を計画している

  • ベンチャーキャピタル(VC)からの資金調達
  • エンジェル投資家
  • 将来のIPO

利益を会社に再投資

  • 初期は配当を出さず、成長に投資
  • 二重課税を実質的に回避

従業員へのインセンティブ

  • ストックオプション
  • RSU(制限付き株式ユニット)

国際的な取引・認知

  • 日本の親会社との関係
  • 海外取引先が多い

将来のM&A、IPO

  • Exit戦略が明確
  • 成長志向が強い

推奨業種:

  • テクノロジースタートアップ(SaaS、アプリ、AIなど)
  • バイオテック
  • 製造業(大規模)
  • フランチャイズ展開を目指す飲食業
  • 医療・ヘルスケア(大規模)

どちらでも良いケース

以下の場合は、どちらでも機能します。税務アドバイザーと相談を:

  • 年間利益$150,000-500,000の中規模ビジネス
  • 成長計画が不確定
  • 数年後に決断を変更する可能性

ヒント: LLCで始めて、成長に応じてC-Corp課税を選択することも可能です。

具体的な業種別推奨

| 業種 | 推奨 | 理由 | |------|------|------| | 日本食レストラン | LLC | シンプル、Pass-Through有利 | | ITコンサルティング(小規模) | LLC | 柔軟性、低コスト | | SaaSスタートアップ | C-Corp | VC資金調達、ストックオプション | | 輸入・貿易(中小規模) | LLC | シンプル、柔軟性 | | 医療機器販売 | C-Corp | 大規模取引、認知度 | | 不動産投資 | LLC | Pass-Through、柔軟性 | | フランチャイズ | C-Corp | 多店舗展開、投資家 | | 製造業 | C-Corp | 規模、資本集約 | | 小売店(1-2店舗) | LLC | シンプル、コスト効率 | | デジタルマーケティングエージェンシー | LLC(小規模)/ C-Corp(大規模) | 規模による |

変更は可能か?

はい、可能です。

LLCからC-Corpへ

方法1:課税方式の変更(推奨)

  • LLCの構造はそのまま
  • IRSにForm 8832を提出してC-Corp課税を選択
  • 最もシンプル

方法2:Conversion(変換)

  • 州法に基づいてLLCをC-Corpに変換
  • 書類の変更が必要

方法3:新しいC-Corpを設立し資産を移転

  • 複雑で税務上の影響あり
  • 専門家のアドバイス必須

C-CorpからLLCへ

難しい:

  • C-Corpの解散 → 新しいLLCの設立 → 資産の移転
  • 税務上の影響が大きい(清算税)
  • あまり推奨されない

結論: LLCで始めて後でC-Corpに変更する方が、逆よりも容易です。

設立の手順

LLCの設立手順(テキサス州の例)

  1. 会社名の決定・確認

    • テキサス州務長官のウェブサイトで名前の利用可能性を確認
    • "LLC"を名前に含める必要あり
  2. Certificate of Formation提出

    • テキサス州務長官に提出
    • オンラインまたは郵送
    • 手数料:$300
  3. EIN(雇用者識別番号)取得

    • IRS Form SS-4をオンライン提出
    • 無料
    • 即日発行
  4. Operating Agreement作成

    • メンバー間のルールを明記
    • 法的には義務ではないが強く推奨
  5. 銀行口座開設

    • EINとCertificate of Formationを持参
  6. 州・市のライセンス取得

    • 業種により異なる

合計費用: $300-1,000(弁護士を使わない場合) 弁護士使用: $1,500-3,000

C-Corporationの設立手順(テキサス州の例)

  1. 会社名の決定・確認

    • "Inc."、"Corp."、"Corporation"などを含む
  2. Certificate of Formation提出

    • テキサス州務長官に提出
    • 手数料:$300
  3. Bylaws(定款)作成

    • 会社の運営ルール
    • 株主総会、取締役会の手続き
  4. 取締役の選任

    • 最低1名(あなた自身でも可)
  5. 株式の発行

    • Stock Certificatesの作成
    • 株主への発行
  6. EIN取得

    • IRS Form SS-4
  7. 初回取締役会会議

    • 議事録の作成・保管
  8. 銀行口座開設

  9. 州・市のライセンス取得

合計費用: $500-2,000(弁護士を使わない場合) 弁護士使用: $2,000-5,000

維持費用の比較

LLCの年間維持費用

テキサス州の場合:

  • Franchise Tax Report: 年1回(5月15日まで)

    • 収益$1.23M以下:$0
    • それ以上:0.375% - 0.75%
  • 会計・税務申告:

    • Single-Member LLC:$500-1,500/年
    • Multi-Member LLC:$1,000-3,000/年
  • 登録代理人: $100-300/年(オプション)

  • その他: 最低限

合計: $500-3,500/年

C-Corporationの年間維持費用

テキサス州の場合:

  • Franchise Tax Report: LLCと同じ

  • 会計・税務申告:

    • 法人税申告(Form 1120):$2,000-5,000/年
    • 個人の配当申告:$500-1,000/年
    • 合計:$2,500-6,000/年
  • 取締役会・株主総会:

    • 議事録作成:$500-1,500/年(弁護士使用の場合)
  • 登録代理人: $100-300/年

  • その他(コンプライアンス): $500-1,000/年

合計: $3,000-9,000/年

C-Corpの方が年間約$2,000-5,000高い

よくある誤解

誤解1:「E-2ビザにはC-Corporationが必須」

事実: いいえ。LLCでもC-CorpでもE-2ビザ申請は可能です。

誤解2:「LLCは個人資産の保護が弱い」

事実: いいえ。LLCもC-Corpも同様に有限責任を提供します。

誤解3:「C-Corpは必ず二重課税される」

事実: 給与として支払う部分は経費となり、また配当を出さなければ株主への課税は発生しません。

誤解4:「LLCは "Real Company"ではない」

事実: LLCは正式な法人格です。多くの大企業もLLC形態を選んでいます。

誤解5:「一度決めたら変更できない」

事実: LLCは後から課税方式を変更できます。C-CorpからLLCへの変更は難しいですが。

E-2ビザ申請時の注意点

どちらの形態でも必要な書類

  1. 会社設立書類

    • Certificate of Formation(設立証明書)
    • Operating Agreement(LLC)/ Bylaws(C-Corp)
  2. 所有権の証明

    • Membership Certificates(LLC)/ Stock Certificates(C-Corp)
    • 50%以上の所有を明示
  3. EIN Letter(IRS発行)

  4. ビジネスライセンス

  5. リース契約(オフィス・店舗)

  6. 事業計画書

  7. 財務書類

    • 銀行口座残高
    • 投資資金の出所証明
    • 財務予測(5年分)

LLCとC-Corpで異なる点

LLC:

  • Operating Agreementで経営権を明記
  • "Member-Managed"であることを示す

C-Corp:

  • 株主名簿
  • 取締役会議事録
  • あなたがCEOなどのOfficerであることを示す

どちらも問題なくE-2ビザ申請に使用可能です。

専門家のアドバイス

いつ専門家に相談すべきか?

以下の場合は、必ず専門家(弁護士・会計士)に相談してください:

✅ 外部投資家がいる場合 ✅ 複雑な所有構造(複数オーナー) ✅ 年間利益が$500,000以上見込まれる場合 ✅ VC資金調達を計画している場合 ✅ 国際的な取引(日本の親会社など) ✅ 税務戦略が複雑な場合

専門家の費用

弁護士:

  • 会社設立:$1,500-5,000
  • E-2ビザ申請サポート:$5,000-15,000

会計士:

  • 初回コンサルテーション:$200-500
  • 年間税務サービス:$2,000-10,000(規模による)

ROI: 適切な会社形態の選択は、年間数千~数万ドルの税金の差につながります。専門家への投資は価値があります。

まとめ

LLC vs C-Corporation:クイック比較表

| 項目 | LLC | C-Corporation | |------|-----|---------------| | 設立の容易さ | ★★★★★ 非常に簡単 | ★★★☆☆ やや複雑 | | 維持費用 | ★★★★★ 低い | ★★☆☆☆ 高い | | 税制 | Pass-Through | 二重課税(ただし戦略で軽減可) | | 柔軟性 | ★★★★★ 非常に高い | ★★☆☆☆ 固定的 | | 資金調達 | ★★☆☆☆ 困難 | ★★★★★ 容易 | | E-2ビザ | ✅ 可能 | ✅ 可能 | | 国際認知度 | ★★★☆☆ | ★★★★★ | | Exit戦略 | ★★☆☆☆ 限定的 | ★★★★★ 柔軟 |

最終的な推奨

小規模~中規模ビジネス(年間利益$500,000以下):LLCから始める

  • シンプル、コスト効率良い
  • 必要に応じて後でC-Corp課税を選択

スケール志向・VC資金調達計画あり:C-Corporationを選ぶ

  • 投資家に適した構造
  • Exit戦略が明確

不確定な場合:LLCで始める

  • 柔軟性が高く、後から変更可能
  • 初期コストが低い

次のステップ

  1. 専門家に相談

    • 弁護士:会社形態の選択、E-2ビザ申請
    • 会計士:税務戦略
  2. 事業計画の明確化

    • 5年間の成長計画
    • 資金調達の必要性
    • Exit戦略
  3. 会社設立

    • 選択した形態で会社を設立
    • 必要な書類を準備
  4. E-2ビザ申請

    • 移民弁護士と協力

関連記事:

お問い合わせ: 会社形態の選択についてご質問がある場合は、お問い合わせフォームからご連絡ください。専門家のご紹介も可能です。

免責事項

この記事は教育目的のみであり、法的助言を構成するものではありません。具体的な移住やビジネスの決定については、必ず認可された専門家(弁護士、会計士など)にご相談ください。

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