H-1Bビザ抽選2026年(FY2027)完全ガイド:新給与ベース抽選の仕組み・申請方法
2026年3月6日開始のH-1Bビザ抽選(FY2027)は給与レベル順の新しい仕組みに!最新の申請方法、スケジュール、当選確率、そして日本人が知るべき全ステップを専門家が徹底解説します。
Omer Aydin

H-1Bビザ抽選2026年(FY2027)完全ガイド:新給与ベース抽選の仕組み・申請方法
2026年3月6日正午(米国東部時間)より、H-1Bビザの2027会計年度(FY2027)の初期登録が開始されます。 今年度から、従来のランダムな抽選システムが廃止され、申請者の提示給与(proffered wage)の高さに応じたレベル順に当選者が選ばれる新しい給与ベースの抽選方式が導入されるため、申請戦略が大きく変わります。
Google Search Consoleのデータで「h1b visa とは」という検索が急増していることからも、このビザへの関心の高さが伺えます。本記事では、この新しい給与ベース抽選の仕組みから、具体的な申請スケジュール、当選確率を上げるための戦略、そして万が一抽選に外れた場合の代替案まで、日本人申請者が知っておくべき全ての情報を網羅的に解説します。
1. 2026年 H-1Bビザ抽選の主な変更点:給与ベース抽選とは?
FY2027のH-1Bビザ選考プロセスにおける最大の変更点は、給与レベル(Wage Level)に基づいた抽選システムの導入です。これにより、より高い専門性を持つと判断される高給与のポジションが優先的に選ばれることになります。
| 項目 | 従来のシステム(〜FY2026) | 新システム(FY2027〜) | | :--- | :--- | :--- | | 抽選方法 | 完全ランダム抽選 | 給与レベル(Wage Level)順の抽選 | | 優先順位 | 全ての申請者が平等 | 高い給与レベルの申請者が優先 | | 戦略 | 多くのポジションで申請 | 高い給与レベルを提示できるポジションで申請 |
給与レベル(Wage Level)とは?
米国労働省(DOL)は、各職種と地域における賃金データを収集し、4段階の給与レベルを定めています。
- Level I (Entry): 初級レベル
- Level II (Qualified): 経験者レベル
- Level III (Experienced): 熟練者レベル
- Level IV (Fully Competent): 高度な専門家レベル
新しい抽選では、まずLevel IVの申請者から選ばれ、次にLevel III、Level II、Level Iと順に抽選が行われます。これにより、提示給与が高いほど当選確率が大幅に向上します。
2. H-1Bビザ抽選(FY2027)の申請スケジュール
タイムラインを正確に把握し、遅延なく申請準備を進めることが重要です。
| 日程 | 内容 | | :--- | :--- | | 2026年3月6日正午(EST) | 初期登録(Initial Registration)期間開始 | | 2026年3月20日正午(EST) | 初期登録期間終了 | | 2026年3月31日まで | 抽選結果通知(USCISが当選者に通知) | | 2026年4月1日〜6月30日 | 当選者のH-1Bビザ本申請(Petition)期間 | | 2026年10月1日 | H-1Bビザでの就労開始可能日 |
注意: 登録は雇用主または弁護士を通じてオンラインで行い、申請者一人につき一登録のみ有効です。複数登録が発覚した場合、全ての申請が無効となります。
3. H-1Bビザ申請の基本要件
申請者(受益者)とスポンサーとなる米国企業(申請者)の両方が、以下の要件を満たす必要があります。
申請者(あなた)の要件
- 学歴: 4年制大学卒業以上の学歴、または同等の職務経験があること。
- 専門性: 職務内容が学士号レベルの専門知識を必要とすること。
スポンサー企業(雇用主)の要件
- 事業内容: 米国で合法的に事業を運営していること。
- 雇用関係: 申請者との間に明確な雇用主と被雇用者の関係があること。
- 支払い能力: 職務と地域の標準給与(Prevailing Wage)を支払う能力があること。
4. 新制度で当選確率を上げるための戦略
給与ベースの抽選制度導入により、H-1Bビザ取得の戦略は大きく変わりました。以下の点を考慮して準備を進めましょう。
- 高い給与レベルのポジションを狙う: 可能であれば、自身のスキルと経験を最大限に活かせる、より高い給与レベル(Level III以上)の職務に応募することが当選への近道です。
- 適切な職種選択: 自身の学歴や職歴と、申請するポジションの専門性が一致していることが重要です。職務内容が複雑で高度なスキルを要するほど、高い給与レベルが正当化されやすくなります。
- 信頼できる弁護士と協力する: H-1B申請は複雑です。経験豊富な移民弁護士に依頼し、適切な職種コード(SOC Code)の選定や、説得力のある申請書類の作成をサポートしてもらうことが不可欠です。
5. FAQ(よくある質問)
Q1: 博士号(Ph.D.)や修士号を持っていると有利ですか?
はい、有利です。修士号以上の学位を持つ申請者には、一般枠(65,000人)に加えて、修士枠(20,000人)の抽選チャンスがあります。新制度では、高学歴者は高い給与レベルのポジションに就く可能性が高いため、間接的にも有利に働きます。
Q2: 抽選に外れた場合、どうすればいいですか?
H-1Bビザの抽選に外れた場合でも、以下のような代替案を検討できます。
- O-1ビザ: 科学、芸術、教育、ビジネス、スポーツの分野で卓越した能力を持つ個人向けのビザ。
- L-1ビザ: 日本の親会社から米国の関連会社への転勤者向けビザ。
- E-2ビザ: 米国で事業に投資し、運営するための投資家ビザ。
- 大学院への進学: 学生ビザ(F-1)で滞在し、卒業後のOPT(Optional Practical Training)期間中に再度H-1Bを目指す。
Q3: 申請費用はいくらですか?
初期登録費用は$10ですが、本申請には弁護士費用や申請料($2,500〜$7,500以上)がかかります。これらの費用は通常、スポンサーとなる雇用主が負担します。
6. まとめ
2026年のH-1Bビザ抽選は、給与ベースという新しいルールのもとで行われる歴史的な転換点です。ランダムな運に頼るのではなく、自身の専門性を正当に評価され、高い給与を提示できるポジションを確保することが、これまで以上に重要になります。
重要なポイント:
- 登録期間は2026年3月6日から3月20日まで。
- 給与レベルが高いほど当選確率が劇的に向上。
- 専門性と職務内容の一致が不可欠。
この新しい挑戦に向けて、信頼できる専門家と協力し、万全の準備で臨むことを強くお勧めします。
免責事項
この記事は教育目的のみであり、法的助言を構成するものではありません。具体的な移住やビジネスの決定については、必ず認可された専門家(弁護士、会計士など)にご相談ください。
Omer Aydin
NipponToUSA ライター。アメリカでのビジネスと移住に関する専門情報を日本語でお届けします。


